9月2日よりNHK総合でスタートする土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』(全8回 毎週土曜 20:15~20:43)の試写会が23日、東京・渋谷の同局で行われ、主演の山本耕史をはじめ、志尊淳、山内圭哉、浜野謙太、武田玲奈、優香、伊東四朗、小松政夫が出席した。

左から武田玲奈、優香、伊東四朗、山本耕史、志尊淳、小松政夫、山内圭哉、浜野謙太

小松政夫の自叙伝的小説『のぼせもんやけん』を原案に映像化した同ドラマ。"明るい昭和"を象徴した時代の寵児・植木等(山本耕史)と、彼に弟子入りして付き人兼運転手を務めた小松政夫の師弟関係を、当時のテレビバラエティーや映画の熱気ある撮影風景をふんだんに交えながら描き出す。

第1話の試写会が行われたこの日は、試写会後に行われた報道陣の会見に山本らキャスト陣が登壇。主人公・植木等役を演じた山本は「僕も色んな実在の人物を演じたことはありますが、歴史上の人物と違い、僕の脳裏に鮮明に残っている植木さんをどう演じようかと思いました」と最初は戸惑ったようで、いざ演技になっても「最初は歌撮りで、僕と植木さんの発声が違いますから、ディレクターの方に『どうします?』と言ったら、『寄せれるだけ寄せてください』と言われました。"植木等"という名前がある以上、避けては通れませんし、やりすぎてモノマネでテレビに出るのも怖いですから、非常にバランスが難しかったですね」と模倣と演技のバランスに苦労した様子だった。

そんな山本について、妻役の優香が「すごく真似ている訳でもなく、かといって遠くない絶妙さで、最初からワクワクして鳥肌が立ちました」と絶賛し、植木の父親を演じた伊東も「植木さんは"破天荒"という言葉がぴったりで、画面上と同じ人。こういう方を演じるって大変だろうなと思って山本くんを心配しましたが、大したもの。ここまで人物像を作り上げていて感心しました」と山本の絶妙な演技を褒めた。

山本扮する植木等と師弟関係の小松政夫を演じたのが志尊淳。この日は本人を前にして恐縮しきりで「ご存命の方を演るのは初めてだったので、最初はすごく不安がありました」と本音をのぞかせるも、「小松さんの熱量を出せる限り出そうと苦労していますが、小松さんの思いを僕がしっかり必死で演っているところはあります」と話していた。