8月3日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「WannaCry Hero Arrested, One of Two Charged with Distribution of Kronos Malware|Threatpost|The first stop for security news」が、今年5月に世界中で拡散したランサムウェア「WannaCry」による攻撃を食い止めたセキュリティ研究者であるMarcus Hutchins氏が水曜日、米ラスベガスで逮捕され、バングマルウェア「Kronos」の開発および頒布の嫌疑で告発されたと伝えた。

研究者は英国在住とされており、セキュリティカンファレンス「Black Hat」と「DEF CON」に参加するためにラスベガスを訪れていたとされている。

起訴状によると、Hutchins氏は「Computer Fraud and Abuse Act」に違反したとされており、マルウェア「Kronos」の配布に関して6件の内容で告発されているという。また、同氏は2014年7月にトロイの木馬を作成したほか、すでに解体されたAlphaBayマーケットでマルウェアの販売に関する宣伝を実施したとも指摘されている。

「WannaCry」は世界中に感染を拡大し、現在もその活動は続いている。分析や調査は進んでいるとされているが、依然として誰が何の目的でこのマルウェアを開発し感染を広めたのかは明らかになっていない。

Marcus Hutchins氏の起訴状