昭和電工は8月1日、川崎事業所で製造する使用済みプラスチック由来の低炭素水素を、巴商会の新砂水素ステーションへ供給開始した。
昭和電工の「使用済プラスチック由来低炭素水素を活用した地域循環型水素地産地消モデル実証事業」は、環境省の「平成27年度地域連携・低炭素水素技術実証事業」に採択され、2015年7月より川崎市と低炭素水素社会の実現に向けた連携・協力を進めている。
同社はこの実証事業において、2020年3月までの5年間で、燃料電池(FC)および燃料電池車(FCV)に適した水素の精製、臨海部へのパイプラインでの供給、FCおよびFCVでの利用実証を行い、低炭素水素のサプライチェーンモデルを地域で構築することを計画している。今回の低炭素水素供給は、FCVでの利用実証に伴うもので、巴工業の新砂水素ステーションにて水素充填を行うという。
なお、昭和電工は、同社グループの製品・技術が、地球環境やエネルギー・資源問題といった社会的課題の解決に貢献できるように事業を進めており、今後も、持続可能な社会への貢献に努めていくとしている。