長野県塩尻市と長野県松本工業高等学校(松本工業高校)、さくらインターネットは7月26日、塩尻市の市道における交通量調査を同28日から実施すると発表した。交通量を測る計測器には、さくらインターネットのIoTプラットフォーム「sakura.io」を採用し、松本工業高校の生徒が開発を行う。
塩尻市では、道路インフラの整備、維持管理の計画をする上で、非常に重要となる交通量の計測にIoTを活用し、市道橋の維持管理計画などの策定に役立てる。
また、計測器の開発には、電子工学に精通している松本工業高校が参画し、3年生の課題研究授業の一環として取り組む。開発に携わる生徒3人は、計測器のデザイン・設計、設置ならびに取得したデータの分析までを担当し、分析結果を塩尻市に提出。
計測器は、LTE閉域網で接続できるsakura.ioを組み込んでいるため、Wi-Fi環境がない屋外でも安全に計測できるという。なお、塩尻市は、交通量調査の分析結果をオープンデータ化する予定だ。
3者は、産学官の連携により行政の課題解決に取り組み、IoTによるスマートな街づくりへの参考になるよう、今回の交通量調査を行っていく考えだ。