Microsoftは2017年7月21日(現地時間)、ウィザードを利用してUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーションに必要なフレームワークや機能導入を容易に実現する開発者支援ツール「Windows Template Studio」をバージョン1.2に更新した。公式ブログによると、Windows Template Studioが生成した既存のプロジェクトファイルに、新たなコンテンツの追加が可能になるなど、多くの改善が加わっている。

Windows Template Studio 1.2

新たにWindows Template Studioを利用する場合はこちらのページからファイルをダウンロードし、VSXIインストーラー経由でVisual Studioにインストール。既に古いバージョンがインストール済みの場合は、Visual Studioの<ツール>メニュー<拡張機能と更新プログラム>から、拡張機能の更新を実行する。

Windows Template Studio 1.2は前述した既存プロジェクトファイルの再利用に加えて、人気度などを元にしたテンプレートの順番変更、多言語化を前提にしたアクセスの容易性、説明の簡略化、ロゴサイズの調整をウィザードに追加。テンプレートもUWP Community Toolkit 1.5への追従やスタイルリング調整、テンプレート生成後の処理改善が加わっている。

選択できるページコンテンツも増加している

MicrosoftはWindows Template Studioの今後について、テンプレートデザインの最適化や、WindowsやAndroid、iOS用のランタイムを提供し、アプリケーションのリモート起動やデバイス間の通信を実現するProject Romeの追加、多言語化の実施やVisual Basicのサポートなどを予定していると説明した。

なお、Windows Template Studioは.NETのオープンソースリソースの管理団体である「.NET Foundation」に合流し、.NET Coreなどのオープンソースプロジェクトと共に今後も開発が続けられる。

阿久津良和(Cactus)