Microsoftは2017年7月19日(現地時間)、12日にリリースしたVisual Studio 2017 バージョン15.3.0プレビュー4で、Visual C++上のデバッグ環境としてMinGW(Minimalist GNU for Windows)やCygwinとの連携を強化したことを公式ブログでアピールした。Visual Studio 2017 バージョン15.3.0プレビュー4は、C++サービスやC# 7.1のサポート、統合開発環境の改善が行われている。

以前からGCCベースのコンパイラを利用することは可能だったが、Visual C++プロジェクトファイルの編成などが行われず、クロスプラットフォームプロジェクトをVisual Studio上で行うのは不便だったが、今回の新機能によりIntelliSenseを利用したPOSIXソフトウェアの開発などが可能になる。

デバッガーの指定としてMinGW/Cygwinベースのgdbも選択できる

利用するにはMSYS2などMinGWディストリビューションのインストールと、Visual Studio 2017 バージョン15.3.0 プレビュー4上で「C++によるLinux開発」などの選択が必要。MicrosoftはWindows上でMinGWやCygwinを利用するメリットとして、コンパイラの互換性やPOSIXビルド環境、ネイティブなPOSIXソフトウェアの構築を挙げている。