7月15日からNHK総合でスタートする土曜時代ドラマ『悦ちゃん 昭和駄目パパ恋物語』(毎週土曜 18:05~18:43 全8話)の試写会が12日、東京・渋谷の同局で行われ、ユースケ・サンタマリア、門脇麦、平尾菜々花が出席した。

左からユースケ・サンタマリア、平尾菜々花、門脇麦

昭和に一世を風靡した大衆小説家・獅子文六の小説『悦ちゃん』をドラマ化した同ドラマ。活気あふれる昭和10年の東京を舞台に、10歳の女の子・悦子(平尾菜々花)が、やもめの父・碌太郎(ユースケ・サンタマリア)のために嫁探しに奔走する姿をコミカルに描く。

主演のユースケ・サンタマリアは「昨日初めて1話を見たんですが、さり気なく始まったのにいつの間にか引き込まれました。僕にとって『悦ちゃん』前、『悦ちゃん』後と区別するぐらいのドラマだと思います」と自身にとってターニングポイントとなる作品と言わんばかりで、同席したプロデューサーに「これ、朝ドラにしません? 全然やりますよ!」と今後のシリーズ化に期待感。娘役の平尾も「昨日と一昨日と2回見たんですが、すごく面白くて何度でも見られました」と作品の出来に自信を見せ、碌太郎の再婚相手候補の1人でもある鏡子役の門脇は「獅子文六さんは元々好きで、原作の世界観もありつつ、特別なことが起きるわけではありませんが、軽やかでハートフルなことが描かれています。出て来るキャラクターが前を向いて生きている時代って、今だからこそ新しいし、今の日本にはなくなっているような気がしますね」と語っていた。

NHKのドラマは初主演となるユースケ・サンタマリア。「碌太郎役に抜てきされて嬉しいし、碌太郎は僕みたいな人間がやらないと変だと思いますよ。合う役者さんはいるだろうけど、今の僕だから来た役だと思います」と自身のキャラクターに合うと感じているようで、「碌太郎は女性から好意を寄せられる役どころ。たくさんの女性から好意を持たれる役は初めてなので、最初で最後かもしれませんね」と感謝。多くの女性から好意を寄せられる碌太郎だが、「自身の最大のモテ期は?」という質問に「今です。僕の枯れてきた感じが結構ね。ユースケ知らない間に劣化したけど、劣化ぶりが色っぽくない? みたいなことを何となく言われている気がして。気のせいかもしれませんけどね」と回答して笑いを誘っていた。