Microsoftは2017年7月3日(現地時間)、公式ブログで既にサポート期間が終了しているWindows Home ServerやWindows Home Server 2011から、Windows Server 2016 Essentialsへの移行をうながした。

なお、Windows Home Server 2011は2016年4月12日、Windows Home Serverは2013年1月8日にメインストリームサポートを終えており、延長サポート期間は用意していない。察するにサポート終了したWindows XPを使い続け、マルウェア感染の温床となるケースが散見されるが、各サーバーOSも個人や中堅中小企業で運用を続けるケースが多いからだと推察する。

2016年4月にサポート終了したWindows Home Server 2011

Microsoft Windows Server Essentials Senior Program ManagerのScott Johnson氏は「Windows Home Serverは家庭内にサーバーのコンセプトを持ち込み、非常に熱狂的なファンを集めた」と述べつつ、昨今のハードウェアはWindows Home Server/同2011が稼働していた時代に比べて、はるかに高速ながらも安価で調達可能。最新のOSに移行する顧客は管理機能の向上により、セキュリティの大幅な強化やデバイスの広範なサポート、生産性の向上、総所有コストの削減というメリットがあると移行理由を説明している。さらに以下のような特徴も並べた。

・Active Directoryや証明書、およびDNSなどの構成設定を簡素化
・データの冗長性と単一のストレージプール
・PCおよびサーバーのヘルスモニタリング
・ドキュメントとメディアの共有
・SSL証明書の自動生成するリモートアクセスゲートウェイ

阿久津良和(Cactus)