俳優の的場浩司(48)が、6月30日に放送されたテレビ東京系バラエティ番組『ウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説SP 2017夏』(20:00~)に出演し、今年3月に亡くなった俳優・渡瀬恒彦さん(享年72)の魅力を語った。

渡瀬恒彦さん

各界の事情通たちが集まり、「信じるか信じないかはあなた次第です!」の決め台詞で都市伝説を披露する同番組。映画コメンテーターの有村昆氏(40)は、「命懸けで映画を愛した男」として渡瀬さんを紹介し、映画『狂った野獣』(1976年公開)にスタントなしで挑んだ逸話などを語った。

有村氏が「いの一番に手を挙げる。やりたくない仕事もやる。そういったことでみんなの心が動かされて、いいものを作ろうという情熱が生まれる。それが渡瀬恒彦伝説ではないか」と投げかけると、ゲスト側の的場は拍手を送りながら「僕、渡瀬先輩と何度か共演させていただいて」と切り出した。

的場は「本当に男としてかっこいい先輩なんです」と絶賛し、「雪山でロケをやっていて。僕がお芝居で刺され雪山に倒れて、カットがかかったら、スタッフよりも誰よりも先に渡瀬先輩がヤカンにお湯を入れて走って来てくれて『的場、手出せ』」と回顧。セットの微調整も渡瀬さんが率先して協力していたことを振り返り、「渡瀬さんの組はスタッフと役者が1つの方向に全員が向くんです」と現場の一体感を思い浮かべながら、「本当に役者として男として、僕は尊敬する先輩です」と熱い思いを伝えた。

渡瀬さんといえば、「ケンカ最強伝説」など豪快なエピソードに注目が集まりがち。的場が語ったのは、共演したからこそ知ることができた一面、そして「役者」「男」の背中を通して見えた魅力だった。