4人組ロックバンド・スピッツが、生田斗真主演の映画『先生!』(10月28日公開)の主題歌を書き下ろしたことが13日、わかった。
同作は1996年から2003年まで、『別冊マーガレット』(集英社)で連載していた、河原和音原作の人気コミック『先生!』の実写化。生田演じる世界史教師・伊藤貢作と、広瀬すず演じる女子高生・島田響の純愛を描く。『僕等がいた』『ホットロード』『青空エール』などを手がける三木孝浩監督がメガホンをとる。
結成30周年をむかえるスピッツが書き下ろしたのは、「歌ウサギ」という楽曲で、究極の純愛ソングだという。また、スピッツが実写映画の主題歌を書き下ろすのは『櫻の園-さくらのその-』の主題歌「若葉」以来、9年ぶりとなる。連載中にスピッツの曲を聴きながら世界観を膨らませたという原作者・河原和音の思いに応え、三木監督も脚本作りや衣裳合わせの段階からスピッツの曲を聴きながらイメージ。今回の起用にいたった。
三木監督は改めて「スピッツさんの歌は僕にとってずっと、片想いの音楽でした」と表現。「届かぬ想いのほろ苦さや、たわいもない卑屈な自己憐憫を優しく包んで肯定してくれる、あの頃の自分にとって無くてはならない存在でした。今回そのスピッツさんにお願いすることができて、本当に嬉しく思います」と喜びを語った。
主題歌について、三木監督は「大人になっていくことへの寂しさをどこかで感じながら甘い感傷がたまらなく心地よい」と称賛。河原も「優しくて噛み締めたくなる曲と歌詞で、特に後半部分は漫画を描くとき自分もそういう表現をしていきたい! と思いました」と感想のコメントを寄せた。
今回の主題歌「歌ウサギ」は、7月5日に発売される3枚組アルバム『CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-』に収録される。同アルバムは全シングル表題曲、配信限定シングル曲さらには「歌ウサギ」含む新曲3曲を加えた45曲収録の予定。
スピッツ コメント
恋愛は大体がキレイ事ではありません。でもそんな中で悩んでもがくのが醍醐味だとオジさんたちは思うのです。
恥ずかしい思い出と向き合いながら作った曲ですが、この可愛い恋愛映画に寄り添うことが出来れば幸いです。