Microsoftは5月23日(現地時間)、中国上海で開催した発表会で、「New Surface Pro」や「Windows 10 China Government Edition」を発表したことを、公式ブログで報告した。また、Microsoft HoloLensを同日から中国国内で発売を開始し、2017年後半には同社の新コンソールゲーム機器「Project Scorpio」をローンチすることも合わせて発表している。

Windows 10 China Government EditionのプレインストールPCをリリースするOEMパートナーとしてLenovoが参加を表明した(画像はすべて公式ブログより抜粋)

Microsoftはこの2年の間、中国政府と相談を重ねてMicrosoftとCETCの合併会社であるCMITが開発した、Windows 10 China Government Editionを中国国内でリリース。製品名が示すとおり中国政府や政府機関向けのOSとなる。同OSはWindows 10 Enterprise Editionをベースに管理機能を使用して、OneDriveなど中国政府職員が必要としない機能を削除し、リモートOneDriveのような中国政府職員が必要としない機能を削除した。また、診断データや使用状況データ、更新タイミングなども一括管理して、政府がPC内で独自暗号アルゴリズムを使用できるように変更されている。なお、CMIT CEO Beth Xu氏がMicrosoftに参加する。

中国でも販売を開始する「Microsoft HoloLens」。価格やエディションなどは明らかにしていない

既に日本では提供を開始したMicrosoft HoloLensだが、Microsoftは中国国内の開発者向けに出荷を始めたことを明らかにした。同社によれば、既に22,000以上の開発者が500万時間にわたってホログラフィックを体験している。Microsoft EVP Windows and Devices Group, Terry Myerson氏は、Windows Mixed Realityチームを代表して、「中国の開発者を家族のように歓迎したい。 我々は新しい創造性の波が現れることを待っている」と感想を述べた。

阿久津良和(Cactus)