システムインテグレータは5月16日、PostgreSQLおよびEnterpriseDBが提供するEDB Postgres 9.6に対応したデータベース開発支援ツール「SI Object Browser for Postgres Ver.3.0」を6月1日よりリリースし、同製品の販売代理店を務めるアシストが同日より販売を開始すると発表した。

「SI Object Browser for Postgres Ver.3.0」画面イメージ

昨今のデータ活用においては、ミッション・クリティカルな基幹業務、BIなどの意思決定支援、IoTなどのビッグデータ分析など、データの活用用途が多岐にわたる中、基盤となるDBMS(Database Management System:データベース管理システム)にはコストの最適化も同時に求められている。そのため、一種類のDBMSをすべての用途に利用するのではなく、複数のDBMSを適材適所で使い分ける企業が急激に増えている。

EDB Postgresは、PostgreSQLをエンジンとしたエンタープライズデータベースであり、EDB Postgresに特化したクラスタウェアをはじめ、コマンド1つで複数データベースのバックアップ取得/管理ができるバックアップツール、性能監視や周辺システムとの連携ツールなど、企業システムのデータベース運用で求められる機能がオールインワンで提供されている。

また、Oracle Databaseとの高い互換性により既存プログラムを有効活用できることやスモールスタートが可能な柔軟なライセンス体系であることから、汎用的なデータベースに代わる選択肢として、企業での採用が増えている。

今回、EDB Postgresの最新バージョンに対応した「SI Object Browser for Postgres Ver.3.0」をリリースすることで、EDB Postgresを採用した場合の開発生産性を飛躍的に向上させるという。

同製品の販売代理店を務めるアシストでは、自社からEDB Postgresのサブスクリプションを購入した顧客に対し、「SI Object Browser for Postgres Ver.3.0」のクライアント・ライセンスを無償で提供する。これにより、EDB Postgresによるシステム構築の負荷軽減/工数削減に大きく貢献し、顧客企業における複数データベースの適材適所での有効活用を支援するとした。

提供価格(税別)は、クライアント・ライセンス数が1つの場合、メディア販売が4万6500円、ダウンロード販売が4万3000円、保守費用(2年間)が1万8600円となる。