NTTテクノクロスは5月9日、ネット書き込み監視に利用できるというソーシャル・リスニング・サービスである「WatchBee(ウォッチビー)」のバージョンアップ版を提供開始した。価格は、初期費用が4万円(税別)、月額料金が3万5000円(同)から。

左から従来の画面と新バージョンの画面

同サービスは、ユーザーがあらかじめ登録したキーワードに基づき、Twitterや掲示板などのソーシャルメディア上に散在する口コミ情報を自動的に収集・解析し、インターネット上での盛り上がり状況や好評不評の傾向を把握できる。

今回のバージョンアップでは、投稿画像の表示機能追加およびアラート・メールの機能強化などを行い、視覚的にネット書き込みの状況の把握を可能としている。

「投稿画像表示機能」では、テキスト本文をランキング順に表示する従来の機能に加えて、リツイート初期に投稿した画像・動画をテキストと同時に参照可能になったため、元サービスのサイトへ遷移する手間を省くことができるという。

これにより、書き込み内容の詳細が盛り上がった順に確認できるため、マーケティングに利用するトレンド解析に加えて、炎上の兆候把握も可能としている。

アラート通知については、従来の拡散状況のプッシュ通知機能であるアラート通知内容に加え、主な投稿の収集先URLとその投稿が拡散されている順に任意の表示件数で通知可能にした。

従来は設定キーワードを含む多くの投稿から読み解く必要があったが、新機能により、監視対象となる風評リスクの契機となる口コミや、どの程度の影響を与えているかをタイムリーに受け取ることが可能になり、早期発見・対処が速やかに行えるという。

レポート作成機能では、Twitterや掲示板/ブログ/ニュース・サイトの収集グラフ・話題・キーワードなどのランクング表示や解析結果データを任意の期間で表示できる。これにより、分析結果のレポートの作成を可能としている。

同サービスの利用シーンとして、風評被害の早期発見から対策後の収束状況の監視、ブランド・商品・イベントに対するネット評価のクチコミ効果測定、社員・従業員、取引先関係者などのコンプライアンス監視、学校のネットパトロール業務などを想定している。