プログラマーに人気のテキストエディター「Atom」は12日、バージョンアップを行い「Atom 1.16」として公式Webサイトでリリースした。

Windows/Mac/Linuxとクロスプラットフォームで動作するテキストエディターAtom。GitHubが提供し、数多くの拡張機能でプログラマーに人気だ。MITライセンスのオープンソースで提供されており、ソースコードはGitHub上で公開されており、ユーザーたちが"contributer"(貢献者)として拡張機能やパッケージを作り、利用仕合うことでより良いテキストエディターを目指している。

公式ブログに掲げられた今回のバージョンアップを象徴するイラスト

「Atom 1.16」のリリースを告知する公式ブログには、macOSのウインドウ左上に表示される"信号"ボタンとバージョン番号116をコラボしたイメージをタイトルに掲載している。

1.16では、このウインドウの動作を制御するボタンが配置してあるタイトルバーのパディング領域をほんの少し増やすオプション(Settings > Core Settings > Title Bar)「custom-inset」と「hidden」が追加されている。

ネイティブ状態のAtom(github内での新機能説明ページ「More title-bar options (macOS) #13616」より)

Custom Inset のAtom(github内での新機能説明ページ「More title-bar options (macOS) #13616」より)

一見、ほんの少しの改善にしか見えないかもしれないが、タイトルバーの表示領域にバリエーションを加えることで、macOS上でのAtomのユーザビリティやパッケージやテーマ作成の際の"信号"ボタンの確保などのメリットがあるとしている。限られた画面領域のなかで長時間にわたり入力するテキストエディター、ほんの少しの改良でも大きく感じる場合もある。改善は、今後のmacOS上で動作する新しい拡張機能やパッケージの可能性を広げていくに違いない。