国際情報サービス企業クライベイト・アナリティクス社が選定する「イノベーションをけん引する世界の国立研究機関『Top25グローバル・イノベーター:国立研究機関』」の4位に科学技術振興機構(JST)が選ばれ、トロフィー授与式が5日、JST東京本部(東京都千代田区)で行われた。
トロフィーはクライベイト・アナリティクス社の棚橋佳子取締役からJSTの濵口道成理事長に授与され、濵口理事長は「日本の科学技術の現状が厳しい中で特許を中心とした分析ではまだまだ活力があると評価されてとても元気付けられる」などと述べた。
選出された上位3機関は1位が米国の保健福祉省、2位がフランスの原子力・代替エネルギー庁、3位がドイツのフラウンホーファー研究機構。今回JST以外に25位以内に入った日本の機関は産業技術総合研究所(5位)、物質・材料研究機構(12位)、理化学研究所(13位)。25位以内に入った機関の国別選出数比較では米国とドイツが各5機関で最も多く次いで日本とフランスは各4機関だった。
クライベイト・アナリティクス社によると、学術誌への発表数が多い世界の600の国立研究機関を対象に、「特許数」「成功率」「グローバル性」「引用数」「引用率」「論文数」など10項目を評価軸に25機関を選考・選定した。評価軸ごとの評価内容は公表されていないがJSTについては出願特許数に対する登録数を示す「成功率」や「引用率」などが高く評価されたという。
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