インターネットイニシアティブ(IIJ)は4月3日、企業のメール・システムに必要なセキュリティ機能をクラウド型で提供する「IIJセキュアMXサービス」(セキュアMX)において、フィルタリング機能の強化を目的として脅威メールを検知する判定エンジンを6製品に拡張したと発表した。

同社はセキュアMXの基本機能として提供している「迷惑メールフィルタ」及び「アンチウイルス」で使用するフィルタリング・エンジンを多重化し、判定精度を向上させることで、高度化・巧妙化する脅威メールを高い検知率でブロックし、強固なセキュリティ対策を実現するとしている。

今回、フィルタリング・エンジンを6社の製品に拡張したことで、迷惑メールやウイルスの特徴を登録したパターン・ファイルを持つエンジンを複数組み合わせた多段フィルタリングにより、業務に不要なメールやリスクのあるメールの検知・排除が可能になるという。これにより、従来は有償のオプション機能として提供していた「アンチウイルスプラス」を、標準の基本機能として無償で提供する。

フィルタ処理動作については、迷惑メールやウイルス・メール検知後のフィルタ処理として、従来の破棄・受信拒否・隔離・受信許可に加え、メール内容の整形が可能になり、件名への文字列の付与、任意のヘッダの追加や削除、添付ファイルの削除など、より柔軟な処理が可能になるとしている。また、フィルタの適用順や例外設定を細かく指定でき、インタフェースの改善と併せて利便性が向上させているという。