2017年4月より放送開始となるTVアニメ『sin 七つの大罪』だが、その放送に先駆けて、強欲の魔王・マモン役を演じる日笠陽子から寄せられたメッセージを紹介しよう。

『sin 七つの大罪』キャストインタビュー
強欲の魔王・マモン役 日笠陽子

――マモンの第一印象を教えてください

日笠陽子

実は私、オーディションのときはマモンとは別の役を何役か受けていたんです。だから「決まりました!」と聞いたときに「どの役だろう?」と思っていたら、マモンで驚いたんですよ。最初の収録の機会になった「罪の告白 電脳グリモワール」で、初めて演じることになったんですけど、そこでマモンがお母さんで、子供がいて、手に持っているのが買い物かごだというのを教えていただいたんです。事前に絵は見ていましたけれど、これが買い物かごとは結びついていなかったので、びっくりしたのを憶えています。

「罪の告白 電脳グリモワール」の台本にも、「旦那が借金を残して逝ってしまって……」みたいなセリフもなかったので、高飛車なお嬢様キャラで作っていったんです。そうしたら「おっとりしたお母さんキャラ」だと伺ったので、そこからキャラクターを再構築したんですよ。

フィギュアはアニメ第1話の収録のときに初めて見て、「これが例の買い物かごか!」とか、「言われてみれば母性があるな」と感じました。ただ、美しすぎて触るのが怖いんですよ。完全にお高いのがわかるので、壊してしまったらどうしようとか。でもそれくらいオーラを感じるフィギュアだなと思います。

――ホビージャパン商品の立体マウスパッドで、マモンの「等"乳"大立体マウスパッド」が作られましたが、魔王一の爆乳に相応しく、かなり衝撃的な大きさでした。お値段もほかの魔王の4倍でしたが

なるほど、胸の大きさでお値段が変わるんですね(笑)。でも女性らしくて素敵だと思います。

――マモンの魅力はどの辺りに感じられましたか?

背負っている大罪は"強欲"なんですけど、私としては「母性」とか「お母さん感」がアニメでは前面に出ていたように思うんです。強欲の中にも子供を想う気持ちがマモンなりにあるのが伝わってきて、そこが魅力のひとつじゃないかなと思いました。

――マモンの見どころシーンは?

それぞれにお当番回みたいなものがあって、その回くらいしか、あまりマモンは喋っていないんですよ。そのマモン回の最初に、お鍋をぐるぐる掻き回しているシーンがあるんですけど、「楽しく料理を作ってるな。主婦感出てるな~」みたいな中で出来上がったのが「恐ろしい薬かいっ!」ていうところを狙いたかったので、その楽しげな感じが見どころです。

――収録現場で「もしかしたらこれは悪魔のしわざかもしれない」と思えるような面白エピソードがありましたら教えてください

私だけ抜き録りで、現場に着いたときにまだみなさんの収録が終わっていなかった日があったんですよ。そこで、みなさんが終わるまでプレゼント用のサインを書きながら待って、終わったら「お疲れー!」とか言ってすれ違えるのかなと思っていたら、「終わりました」って言われた直後に即全員いなくなっていたことがありました。「えっ、神隠しかな!?」っていうくらいの早さで帰られちゃって、あれは悪魔のしわざかもしれませんね(笑)。

――地上界の愚民共に、最優先での番組視聴をお命じください

みなさん、家族でご覧ください。

――それは逆の意味で恐ろしい命令です!

■【第五の罪 強欲】マモン cv. 日笠陽子
「強欲」の罪を司る魔王。母性が強く、お金に貪欲。夫が残した莫大な負債の返済と50万匹を超える子どもたちを養うために、不動産投機からあやしい薬の販売まで様々なビジネスを展開している。その反面、不良品や詐欺によく引っかかる不幸体質の決してめげないシングルマザー。

TVアニメ『sin 七つの大罪』は、2017年4月よりTOKYO MX、BS11、AT-Xにて放送開始予定。各詳細はアニメ公式サイトにて。

(C)2017ホビージャパン・Niθ/「sin 七つの大罪」パートナーズ