近畿大学、NTTデータ関西、NTTデータ、アイリッジの4者は3月22日、近大が4月6日に開設する新たな学術拠点である「ACADEMIC THEATER」(アカデミックシアター)内に女性専用室を含む24時間利用可能な自習室を設置し、4者で開発したスマートフォン用アプリケーションにより座席予約などを行うと発表した。

24時間利用可能な自習室の風景

ACADEMIC THEATERは近大の新たな実学教育の拠点で、新生図書館である「BIBLIOTHEATER」(ビブリオシアター)を中心に、24時間利用可能な自習室や学習型カフェである「CNN Cafe」などを設置する。

4者はその学術拠点の機能を学生が最大限に利用できるようにするため、専用のアプリを開発した。

24時間利用可能な自習室では、映画館や新幹線のようにアプリから事前に座席を予約し、予約した者だけが入室できるシステムを構築。女子専用室や深夜の利用者を管理し、セキュリティの強化を図る。

予約画面のイメージ

近大INDEXの利用イメージ

新図書館では、従来の図書分類とは異なる独自の分類法である「近大INDEX」によって書籍やマンガを配架する。学生はアプリを使って未知の本と出合うことができ、図書の貸出・予約状況の確認や延長なども可能という。

また、同拠点内にある「ACT」は、社会の諸問題を解決に導くために学生が議論などを行なうガラス張りの空間であり、学内公募で選んだ文理融合のプロジェクトや産学連携プロジェクトが、ここで活動するという。学生は、同空間で開催する勉強会やイベントなどをアプリで検索し、参加できるとのこと。

さらに、ポイント・インセンティブとして、自習室など施設の利用状況に応じて、学生にポイントを付与。ポイントはクーポンに交換でき、新たに開設したアメニティ・フィールド内のカフェテリアなどで利用可能としている。

加えて、同拠点でのイベント開催情報などを、学生にプッシュ通知で通知するという。

各社の役割は、NTTデータ関西が、スマートフォン用アプリや自習室座席予約などの外部連携サービスをスムーズに連動させるための、バックエンドの方式を構築。

NTTデータは、同拠点で創出する文書・動画・静止画・音源などの知的創造物を保管・閲覧可能とする仕組みを、デジタル・アーカイブ・ソリューションである「AMLAD」(アムラッド)で構築する。

アイリッジは、各種システムと連携した「アカデミックシアターアプリ」を開発すると共に、「popinfoモジュールサービス(位置情報連動型プッシュ通知、クーポン、ポイント)」を提供する。