3月8日、Apple 銀座にて「ムービーウォーク:SNSで素敵な動画を公開しよう」が開催されました。国連の定める国際女性デーであることにちなみ、女性映画監督 永田琴氏といっしょに参加者が動画を撮影し、ムービーを編集・発表するというイベントです。もちろん参加者も全員女性で、自分のiPhone・iPadを持って集合しました。今回は筆者がこのイベントに参加し、実際にムービーを作成してみましたので、そのレポートをお届けします。

iPhoneプラスアルファでムービー撮影を

集合場所はApple銀座。まず、イベント全体のスケジュールを確認しつつ、ムービー制作のためのアプリと"秘密兵器"を準備します。なんだかこれだけでカッコいい動画が撮れそうな気がしてきました(笑)。

Apple銀座2Fに集合して、みなさんで撮影の準備

今回の秘密兵器、三脚やレンズなどの撮影セット(奥)と、Lightningに接続する高性能なステレオマイク「MOTIV MV88」(手前)

iPhoneにマイクを取り付けるとこんな感じ

マイクは専用のアプリを使って、シチュエーションに合わせた音質・指向性に設定できます

今回、撮影に使用するのはiPhoneにプリインストールされている「カメラ」アプリ。動画を撮る際、通常はiPhoneの内蔵マイクから音が入りますが、今回のようにマイクが接続されていると、自動的にマイクが拾った音を録る仕組みになっています。

iPhoneの「カメラ」アプリを開き、画面をフリックすると「ビデオ」に。赤いボタンで撮影開始/停止です

今回の課題は、iPhoneやiPadで動画を撮影し、編集して1本のムービーを作ること。講師役の映画監督・永田琴さんから、撮影のポイントなどをお話しいただきました。

子どものための映画ワークショップも開催している、映画監督の永田琴さん

今回のポイント

  • 日頃写真を撮る人も、視点を変えて「動いているもの」を撮ってみよう
  • 「撮りたいもの」を探そう。目標をどう定めるか、意識してみよう
  • 自撮りでも、手や足でもいいので、自分の存在をアピールしよう
  • アングルや目の高さを変えてみるなど、どう撮りたいかを意識して撮影しよう

なるほど……なんか分かったような分からないような……。でも、ただ漠然とカメラを向けるのではなく、自分の目で何かを見つけて、それを誰かに見せることを意識して画面に入れていく、という感じでしょうかね。

などと考えている間に準備が完了。今日の撮影場所 日比谷公園まで全員で歩いて移動します。歩行中は撮影(歩きスマホ)禁止ですよ(笑)。ちなみに、今回は後ほどシアターで発表会が行われる予定なので、スクリーンに合わせて横向きで撮影します。iPhoneだとつい縦向きで撮影してしまいがちですが、見る環境を意識した撮り方も大事なんですね。

カメラの向こうに発見したもの

日比谷公園に到着し、みんなで撮影を開始。すると、おもむろにギターを取り出し演奏を始める人が……

広場のベンチでみんなに取り囲まれているのは……

今日の音楽担当(?)、イベントにMV88を提供してくれたシュア・ジャパンの社員さん!

緑の向こうのビル街、早咲きの桜など、いろいろな景色が見えてきました

日比谷公園て良い場所ではあるけど特別華やかさはない印象で、動画にして何か面白いものあったかな? と思っていたのですが、撮ろうと意識して見ると、いろいろと小さな発見があるものなんですね。

マイクの設定を変えてみたり、スローやタイムラプスで撮影してみたり、教えてもらいながらいろいろトライ。何かいいもの撮れてそうです

ということで、撮影ツアーは30分ほどで終了。Apple銀座に戻り、ムービーの編集作業を行います。

編集に使用するのは「iMovie」というアプリ。iPhoneやiPadのユーザーであれば、App Storeから無料でダウンロードできます。

iPhoneで撮影した動画を手軽に編集できる『iMovie』

基本的な使い方を教えてもらい、思い思いに編集を開始。初心者の方も、スタッフが丁寧にサポートしてくれていました。

iMovieの使い方をざっくり説明。先ほど撮影した動画を取り込んで、切り取ったり繋いだり文字を入れたりすることができます

意外にたくさん撮っているので、どれを使うか悩みどころ。20秒以内に収めるのがなかなか難しいですね

あとは時間との戦い! こんなに集中して作業したのはすごく久しぶりな気がします。

自分が見ていなかったものを見る

最後はApple銀座3階にあるシアターに移動して、作品の発表会が行われました。シアターにはイベント参加者の他に一般のお客様も来場されていて、ちょっとドキドキです。さて、いよいよ上映!

お一人ずつ、撮影・編集のポイントを発表して、ムービーを上映。シェア・ジャパンの豊田さんと永田監督からの感想もいただきました

作品を見て、「なんか油断してました。みなさんすごい編集してるんですね」「今日、(イベントを)やってよかったです」と言う永田監督。ムービー編集初体験なのに、センスよく、かわいくカッコよく仕上げられた作品が続々と。また、どれも個性的で、同じ時間に同じ場所を撮影してもこんなに違った視点があるんだなと、いろいろなことに気付かされました。

参加者の方々に感想を聞いてみると「最初は使い方も分からなかったけど、教えてもらってすごく楽しかった」「自分で撮るだけじゃなく、他の人がどういう視点で見ているかということが、すごく勉強にも、励みにもなりました」「これからも使ってみたいと思います」といった声が上がりました。最後に、豊田さんと永田監督からもコメントをいただきました。

「女性だけのワークショップに始めて参加させていただきましたが、みなさんすぐに仲良くなられて、女性同士もいいものだと思いました。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました」(豊田さん)

「映像は慣れることが一番大事だと思うし、編集もやってみたら思ったより簡単だったりすると思うので、これからもぜひ、ちょっとしたことでも動画を撮ってみて、動画というものをもっと身近に感じてもらえたら嬉しいです。今日はお会いできて本当に良かったと思います」(永田監督)

iPhoneのおかげで写真は本当に手軽になりましたが、動画はまた違う形で、思い出を鮮明に磨き上げてくれるものなんですね。大事に残しておきたい時間ほど、手をかけた作品に仕上げてみるのもいいかもしれません。

最後に全員で記念撮影。楽しいイベントをありがとうございました!

今回の参加者のみなさんの作品はTwitterやInstagramに投稿されているかもしれません。「#appleginza」「#MV88」というハッシュタグで探してみてください。

【動画】こちらは筆者の作品です。マイクを使うと屋外でもこんなにクリアな音が録れるんですね