富士重工業は7日、スイス・ジュネーブで開催される2017年ジュネーブ国際モーターショーにて、初のフルモデルチェンジを果たしたスバルの新型「XV」の欧州仕様車を世界初公開したと発表した。本格的なSUV性能とラギッドかつスポーティーなデザインを組み合わせたクロスオーバーSUVとなる。
新型「XV」では、全面刷新したプラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用。車体・シャシー各部剛性の大幅な向上(従来モデル比1.7~2倍)、サスペンションなど足回り機構の進化、さらなる低重心化により、ドライバーの意思に忠実な高い操舵応答性能を実現した。フレーム構造の最適化や各部パーツの結合強化により、車体ねじれ剛性が向上(現行モデル比1.7倍)し、車体の共振の分散や歪みの分散によってステアリング、フロア、シートの振動を大幅に低減している。
SUVに求められる悪路走破性なども進化しており、シンメトリカルAWDシステムの全車標準搭載に加えて、エンジン・四輪の駆動力・ブレーキなどを最適に統合制御する「X-MODE」の採用、下り坂で低速を維持した走行を実現する「ヒルディセントコントロール制御」の設定も行われている。パワーユニットは、従来型自然吸気エンジン比で約80%の部品刷新と約12kgの軽量化を実現した新開発の2.0L水平対向直噴エンジンを搭載し、出力と燃費の向上を両立した。
デザインは「XV」ならではの個性をスバル共通のデザインフィロソフィー「DINAMIC × SOLID」の下で表現。内外装細部の仕上げにもこだわり、高い質感を提供し、機能性の向上も果たした。運転支援技術「アイサイト」の全車標準搭載も行われ、「プリクラッシュブレーキ」「全車速追従機能付クルーズコントロール」「車線逸脱制御」といった予防安全・運転負荷軽減機能、「ハイビームアシスト」「ステアリング連動ヘッドランプ」「スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)」なども採用される。