店頭に並ぶビジネス手帳。購入時にはまだ何もスケジュールが書き込まれていない新品の手帳は、時を経るにつれて人によってこんなに違うものかと思うくらい個性が出てくる。多忙を極めるなか、多くの業務を平行して行う優秀なビジネスパースンの手帳は、やはりキッチリとして機能を手帳に持たせている印象がある。

「NOLTY」の公式Webサイトシリーズ別紹介ページ

64年の歴史を持つ能率手帳のDNAを受け継ぐ「NOLTY」の公式Webサイトには、オン/オフもマイペースで書き込んでいくクリエイタースタイル、打ち合わせ時間は実線、移動時間は点線、自分の作業時間を[ ]で確保していくビジネスパーソンスタイル、その日の予定は横の矢印、日をまたぐ予定は縦の矢印を記入するビジネスエリートスタイルなど数多くの手帳の種類とともに、秀逸な記入例が掲載してある。己で決めた法則とペンひとつでここまで異なる機能を持たせられるものかと感心する。画一化された規格であっても使い方で異なる能力を発揮する点はITであっても同じだろう。

この「NOLTY」を発行する日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)が働き方改革も実現する新しい概念「時間(とき)デザイン」を社長直轄プロジェクトとして開始。3月1日に情報発信拠点としてプロジェクトWebサイトを公開した。




同社によると、昨今においては時間に対する考え方につても変革が必要であり、従来の時間管理の考え方に"デザイン思考"を取り入れたものが"時間(とき)デザイン"になり、短期的なタスク達成のために時間を配分する従来の時間を内包したうえで、長期的な視点からも夢や目標の実現を生み出すという考え方だとしている。

従来の時間管理が
・受動的な行動
・時間の効率的な利用
・短時間での目標達成
・時間のコントロール

という特徴を持つのに対して、「時間(とき)デザイン」は
・主体的な行動
・時間を価値、人生充実のために活用
・長期的な展望
・自分自身をデザイン

という特徴を持つことになり、最大の特長が「受動的」から「主体的」へと切り替わる点にあるという。

「自由で豊熟な人生を創造していくために、『経験から学び 自ら望む未来を カタチにする』プロセス」と定義(同社資料より)

同社はプロジェクトを社長直轄プロジェクトとして運ぶ構えで、3月1日には情報発信の場としてWebサイト「時間(とき)デザイン」を公開。4月1日には研究機関「時間(とき)デザイン研究所」を設立、2019年には研究結果を「NOLTY」「PAGEM」といった同社手帳商品開発や人材育成支援といった同社のノウハウと掛け合わせた商品、サービス展開を予定している。