博報堂のイノベーション創発の専門組織「博報堂イノベーションデザイン」は2月23日、企業・組織の新規事業創造をサポートする独自のプログラム「Future Scenario Mapping(フューチャー・シナリオ・マッピング)」の提供を開始した。

同社によると、企業や組織がいままでの延長線上ではない新たなイノベーションを起こすためには、社会全体を俯瞰した上で未来環境を徹底的に把握し、見通しを立てることが重要だという。そして、そのためには、想定できる未来に加え不確実で非連続な未来についても同時に検討し、複数の視点で未来や生活者の情報を幅広く収集・洞察する必要があると説明する。

提供を開始する「Future Scenario Mapping」は、これらの課題を鑑み開発した独自のイノベーション誘発プログラムだ。未来に関わる事象や兆しなどを幅広く情報収集・分析し、それらに意味付けをして未来を洞察する。そして、それを企業・組織で共有し、イノベーション活性化につながるアウトプットを制作する。

「Future Scenario Mapping」イメージ

同プログラムで制作する「Future Scenario Map」は、数十年先の幅広く多様な未来を、一覧で閲覧できるツール。Webやアプリなどのデジタルプロダクツやブックなど、プロジェクトに合わせて最適なアウトプット手法を提案することが可能となる。

同プログラムは、事業・商品開発や研究テーマ開発、オフィススペースイノベーションに取り組む企業・組織への導入を想定。各課題に応じてカスタマイズし、提供していく予定だ。