ヴイエムウェア(VMware)は2月3日、IT部門および開発者の多様かつ進化するニーズに応えるためとして、ネットワーク仮想化プラットフォームである「VMware NSX」の最新版「VMware NSX for vSphere 6.3」および「VMware NSX-T 1.1」発表した。「VMware NSX Standard Edition」の1プロセッサあたりの同社による市場想定価格は24万500円(税別)。

最新版となる「VMware NSX for vSphere 6.3」および「VMware NSX-T 1.1」の提供により、IT部門で課題となる自動化/セキュリティ/アプリケーションの継続性のサポートを進展させるとともに、開発部門に対しては、クラウド・ネイティブなアプリケーション環境の構築に適した機動的なSoftware-Definedのインフラを提供する。

最新版は、VMware vSphere環境向けのネットワーク仮想化プラットフォーム。VMware NSX for vSphereの導入によりユーザー企業は、SDDC(Software-Defined Data Center)の特徴である機動性や効率性を向上でき、コンピューティング仮想化の利点をデータセンタ全体に適用を可能としている。

最新版に合わせて、NSXはVMware vSphere 6.5のサポートも開始しており、運用の簡便性/セキュリティ/拡張性を進展させるとともに、将来のプラットフォームのアップグレードに要する時間を最大で5分の1に短縮するという。

一方、VMware NSX-T 1.1は、異種のエンド・ポイントやテクノロジーが混在する最近のアプリケーション・フレームワークやアーキテクチャ向けの、ネットワーク仮想化プラットフォーム。

両製品は「VMware Cross-Cloud Architecture」の基盤で「VMware Cloud Foundation」や「Cross-Cloud Services」「VMware Cloud on AWS」の主要コンポーネントとなる。最新版では、APIベース/マルチテナント環境/大規模環境向けに開発したコンテナや最新のアプリケーションに最適化したエンタープライズ規模のクラウドネイティブインフラプラットフォーム「VMware Photon Platform」をサポートする。

また、CanonicalおよびRed Hatが配布する複数のKVMディストリビューションのサポートを拡張すると共に、OpenStack Newton及びMitaka向けサポートを強化。さらに、コンテナネットワークインタフェース(CNI)プロジェクトに対応するアプリケーションフレームワークでのコンテナベースのネットワーキングおよび、セキュリティに関心がある顧客向けに新しいβ版プログラムを提供する。

すでに両製品とも既に一般提供を開始しており、VMware NSXを過去に購入したことがある、または新規購入するユーザーは、いずれかのバージョンをダウンロードしてインストール可能が。有効なNSXのライセンスを所有している場合は、NSXを再購入しなくても必要に応じて両バージョンを切り替えられる。

そのほか、仮想デスクトップ・インフラ展開(同時実行ユーザー・ライセンス)、リモートオフィス/遠隔拠点オフィス展開(仮想マシン1台あたりのライセンス)、vCloud Air Networkパートナ向け(サブスクリプション・ライセンス)に、多様なライセンス・オプションを用意している。