BHIは2月2日、チャットボット「SwingBot」のSlack版をリリースしたと発表。また、LINE版をアップデートも行った。同製品は、LINEやSlackから主要メールの送受信、Todo管理、返信忘れメールや予定のリマインドなどをBotが通知するサービス。

Slack版サービス開設にいたった背景として、社内のコミュニケーションとしてビジネスチャットを利用するシーンが増加したことがある。主な利点としては、「気軽にリアルタイムのコミュニケーションができる」「ファイル共有・検索が容易」「議事メモ代わりに記録に残せる」「迷惑メールを受信せず、重要なチャットのみを受信できる」といった理由がある。その一方、社外や顧客にチャットサービスへの登録を依頼するハードルは高く、結果的にチャットとメール/外部カレンダーを併用するため、情報が分散した状態が続いている。SwingBotはそうした問題を解決するため、重要メールや予定のみをSlackで送受信可能な仕組みとなっている。

GmailやiCloud・携帯キャリアのメールなどで重要なものだけをSwingBotが受信し、LINEやSlackに通知する。また、メールアプリに移動することなく、チャットアプリの中から返信が可能。受信や返信のメールはGmailなどの送信箱にもデータが残るので、普段使っているメーラーに影響せず利用できるほか、返信すべきメールを忘れている場合もSwingBotが教えてくれる。

GoogleやiCloudのカレンダー・リマインダーを統合し、やるべき順番をチャットアプリで通知する。「今日の予定は?」「次何やる?」などの質問に回答したり、「ゴミ捨てをタスクに追加」などと入力すると、チャットアプリ上からタスクの追加が可能。

SwingBotは、BHIが提供する「Swingmail(メールアプリ)」「Swingdo(タスクアプリ)」と連携している。SwingmailとSwingdoは過去と未来を一覧表示するダッシュボードになっている。SwingBotで操作した内容は相互に同期している。 従来のLINE版の問題点として、使い慣れたチャットをそのまま使える利点がある一方、情報の一覧表示が見にくい、チャットの吹き出し枠の制限、テキスト入力が面倒など、多くのフィードバックをユーザーからもらっていた。

今回のアップデートはBotが回答するテキスト内容や絵文字を全面的に改善。また、LINEのMessaging APIで用意されたさまざまなメッセージタイプを活用することでBotとのやり取りをワンクリックで行える工夫を実装している。