JCBと電通国際情報サービスのオープンイノベーションラボ(以下イノラボ)は、AI(人工知能)を活用したチャットbotで海外観光ガイドを提供するカード業界初のサービスを開発し、1月23日から1月27日まで、日本から米国シリコンバレーを訪問する旅行者を対象に実証実験を実施すると発表した。

チャットbotは、利用者とのチャット上でのコミュニケーションを、 AIを用いて自動で行うプログラムまたはサービス。

新たに開発したサービスは、観光地や商業施設などをガイドする各種情報を、チャットbotを通して旅行者に提供するもの。旅行者は、 LINEおよびFacebook Messengerのチャットから質問を投げかけるか、メニューから調べたい情報を検索する。また、旅行者の入力内容を元に、観光地や商業施設側からプッシュ型で旅行者に情報発信する機能も実装する。

画面イメージ(チャットbotを通して観光ガイドを提供)

実証実験では、サービスが利用者の行動に与える影響ならびに利用者の満足度の測定と、運用面での課題抽出を目的に、モニター限定40名に、 サンフランシスコの観光ガイド、市内大型商業施設「ウエストフィールド」の案内を中心とした情報、ツアー旅程情報等をチャットbotで提供する。

そしてJCBとイノラボは、今回の実験結果をもとに、観光地や大型商業施設に対する商用サービスとして本格展開することを目指していく。