インテックは、同社の企業向けクラウドサービス「EINS/SPS Managed」において、VMware NSXを全面採用するなどSDN機能を拡張した第3世代クラウドサービスとして提供を開始した。

1964年設立以来、ICTコンサルティングやソフトウェア開発、システム・インテグレーションやネットワークサービスと幅広い分野をビジネス領域として積み重ねる同社。EINS/SPS Managedは、同社が提供する企業向けクラウドサービス「EINS/SPS」シリーズの中でも専門スタッフが環境構築から運用までを対応するマネージド型IaaSにあたる。

「EINS/SPS Managed」サービスイメージ(同社資料より)

「EINS/SPS」シリーズは、国内データセンターでの運用、構成機器の冗長化による信頼性確保、市場実績が豊富なVMware vSphereの採用の3つを基本コンセプトに持つ同社のビジネスクラウドサービスで、2010年に第1世代のマネージドIaasの提供、2013年にユーザーが自ら管理を行うセルフサービス型IaaS「EINS/SPS SelfPortal」を第2世代として提供してきた実績があり、今回、新たにヴイエムウェアのネットワーク仮想化製品である「VMware NSX」を全面採用し、機能を拡張した第3世代としてサービスをスタートした。

「EINS/SPS Managed」Webサイト

ルータやファイアウォール、ロードバランサーなどネットワーク機能をソフトウェアで提供することでサービス開始までの時間が大幅に短縮、仮想サーバ単位でファイアウォールを設置し影響を局所化するなどの特徴を持ち、同社が提唱する自社/他社クラウドのハイブリッド化、システムの適材適所でのクラウド活用といったマルチクラウドのメリットも得られる。料金は、最小構成で月額2万円(税別)から。オプションとして災害対策機能(仮想サーバ非同期複製)等も順次提供される予定。

ヴイエムウェア代表取締役会長である三木泰雄氏からは、「日本において企業が高機能なネットワーク機能を求める声が高まる中、『EINS/SPS Managed』はVMware NSXにより複数のクラウド及びデータセンター間にわたってネットワークの可視化、容易な拡張とセキュリティの強化を実現します。ヴイエムウェアは今後もインテックとの協調を進め、俊敏性とセキュリティに優れたIT基盤の提供により、日本企業のデジタルトランスフォーメーションを進めてまいります。」とのコメントも寄せられている。