JR九州は2017年春に運行を開始するD&S列車「かわせみ やませみ」の車内デザインをこのほど公表した。人吉球磨産のヒノキを中心に、人吉産の杉や八代産の い草を使用し、自然の香りとぬくもりが感じられる車内スペースをめざす。

新D&S列車「かわせみ やませみ」の「やませみ」車両の内装デザインパース

車内イメージは「球磨地方の森」。球磨地域林業振興・木材需要促進対策協議会から提供されるヒノキをカウンターなど内装材の一部に使用し、杉は床材などに活用。日本一の生産地である八代産の い草を客室内ののれんに使用する。

座席はリクライニングシートとボックスシートのほか、窓を向いたカウンター席も設置。1号車「かわせみ」車両は青、2号車「やませみ」車両は緑を基調として内装をまとめ、球磨川のヒスイ色をイメージした空間を演出。軽食を提供するビュッフェや地元特産品を販売するサービスカウンター、球磨川を眺めることができる展望スペースなども設置する。

「かわせみ やませみ」は2017年春以降、鹿児島本線・肥薩線熊本~八代~人吉間を毎日3往復程度運行する予定。改造した気動車2両編成で、定員は70人程度となる。運行開始日や運転時刻、停車駅などは調整中とのこと。