キヤノンは11月8日、4096×2400画素の高解像度LCOSエルコスパネルを搭載した4Kプロジェクタの新製品として、光源に青色レーザーダイオードを利用した「4K600STZ」と、光源にランプを採用した「4K501ST」を発表した。

同社によれば、「4K600STZ」は4Kレーザー光源プロジェクタで、「4K501ST」は、4Kランプ光源プロジェクタで世界最小サイズだという。

主な用途しては、学校の講堂やイベント会場での利用のほか、企業・店舗におけるデジタルサイネージやプロジェクションマッピングへの展開、美術館や博物館、シミュレーション・デザイン用途などを想定する。

「4K600STZ」

「4K600STZ」は、高解像度LCOSパネル、新開発のレーザー光源システムと独自の光学システム「AISYS(エイシス)」により、4096×2400画素の4Kレーザー光源プロジェクタ。6000lmの新開発のレーザー光源の採用により、光源を約2万時間交換することなく投写可能。

「AISYS(エイシス)」+新レーザー光源プロジェクタ

また、映像の明部と暗部の輝度差(ダイナミックレンジ)を拡大させるHDR機能を搭載し、4K/8K映像の放送規格ITU-R BT.2020の色域で撮影された映像入力に対応する。

4096×2400画素の高解像度LCOSパネル

価格はオープンだが、市場想定価格は798万円程度。発売は2017年4月を予定している。

「4K501ST」は、4096×2400画素の高解像度LCOSパネルと高性能映像エンジンを搭載し、100型スクリーン(幅約2.2m)に最短2.2mから最長2.9mの範囲で投写が可能。また、HDMI ケーブル1 本で毎秒60フレームの4K動画を伝送可能なほか、著作権保護コンテンツの再生を可能にするHDCP2.2 に対応。新開発のレーザー光源システムと独自の光学システム「AISYS(エイシス)」により、5000lm の高輝度と世界最小サイズの幅約470×奥行き533.5×高さ175 mmを実現。可搬できるサイズを実現することで、さまざまな場所で4K 映像の投写が可能だという。

「4K600STZ」

価格はオープンだが、市場想定価格は598万円程度。発売は11月15日を予定している。