東芝は10月28日、米Vidyoと音声・映像コミュニケーション分野における協業に向けた検討を開始することに合意し、覚書を締結したと発表した。今後、両社は日本国内において顧客エンゲージメントの需要が大きい金融市場を皮切りに、そのほかの産業市場及びグローバル市場に向けた製品やソリューションの開発・事業化の可能性について検討を進めていく。

今回、両社はVidyoの持つ幅広いネットワーク環境やデバイスで安全かつ高品質にインタラクティブなビデオ会議ができる技術(ビデオコラボレーション「Vidyo」)と、東芝の持つ音声認識/音声合成/対話/翻訳/画像認識/意図理解などAIを利用するメディア・インテリジェンス技術(音声・映像活用クラウドAIサービス「RECAIUS(リカイアス)」)の組み合せを検討する。

両社の技術を利用する次世代の顧客エンゲージメントソリューションについて技術検証やマーケティング活動を行い、より高度かつ効果的なソリューションの提供を目指す。具体的には、セキュアで高画質に配信する音声と映像から、顧客との会話をテキスト化する記録分析、外国人との円滑なコミュニケーションを実現する多言語同時翻訳、画像認識技術による人物認証などのソリューション提供の3点を両社で検討していく。