デジタル・ナレッジは10月26日、同日開催されたe-Learning Initiative Japan主催の「eラーニングアワード2016フォーラム」において、同社が提供するアクティブラーニングツール「Clica」を2017年1月にバージョンアップする計画であることを明らかにした。
同ツールは教員向けに無料で提供しているWebブラウザベースのアクティブラーニングツールで、学生がアクティブに発言をしたいと思ったときに、発言できる環境の構築することで、学生の授業への参加意識を高めることや、理解度の確認の手助けを可能にするもの。
今回のバージョンアップでは、発言の場として、従来はチャットが主であったが、新たにファイル共有による資料公開ができる場を用意したほか、課題の提出管理も可能にしたという。これにより、ファイルサーバなどを用意しなくても、授業中に思い立った課題などをスマホやPCに提示できるようになるという。
また、ユーザーのアクティビティを集計して可視化するダッシュボード機能も追加。過去10回分のClicaの発言数と、同じ教室におけるほかの人の発言数を比較したり、ランキング化したりすることができるようになる。
さらに、スマホアプリの提供による学習への導線の拡充も図られる。アプリでは通知機能が搭載されており、これによりWebブラウザでログインしていなくても、教員やクラスの管理者からの通知を受け取ることができるようになるほか、そうしたメッセージから簡易的にClicaへとアクセスすることも可能になるという。
なお、同社ではバージョンアップ版は無料で提供する予定だが、法人利用については、ファイル共有機能の容量の上限を設定する形で有料化する予定としており、こちらは2017年4月より提供開始予定としている。また、その学校独自のClicaの提供についても4月以降に順次進めていく予定としている。