帝国データバンク(TDB)とSansanは10月17日、両社の情報サービスにおける包括提携契約を締結したことを発表した。

両社は今回の業務提携を通じて共同事業を創出し、TDBが提供する企業情報サービスとSansanが提供する名刺管理サービス「Sansan」「Eight」を連携させることにより、日本最大のビジネスインフラの構築を目指すとしている。SansanおよびEightの名刺情報データベースと、TDBが提供する企業情報データベース、企業間取引データをマッチングさせる機能の開発を予定している。

TDBの「企業間取引データ」は、企業信用調査報告書等に収録の取引情報を分類したデータで、70万社・500万取引をデータ化したもの。一方、SanSanは組織内の名刺をデータベース化してシェアする法人向け名刺管理サービス「Sansan」、個人向け名刺アプリ「Eight」を提供。SanSanの導入企業は4000社を超えているほか、Eightのユーザーは100万人に上る。

マッチングのイメージ

また、個々のユーザのビジネスにおける人との接点(つながり)の基盤である名刺情報に企業情報を統合する環境を整備し、よりビジネスに結びつく機能を提供する。また、今後はAIによる営業先の自動提案機能や、新たなビジネスモデルの開発を検討していく方針。