東京エレクトロン デバイス(TED)は10月12日、米Rubrikと販売代理店契約を締結し、統合型バックアップアプライアンス「Rubrik」の国内提供を開始したことを発表した。

従来のバックアップシステムは、バックアップサーバ、メディアサーバ、プロキシーサーバ、ストレージ、テープライブラリなどによる複雑なバックアップリカバリ環境を構築する必要があり、データのリストアやリカバリに時間がかかるなどの課題があった。

同アプライアンスは、バックアップに必要なすべてのコンポーネント(バックアップサーバ、メディアサーバ、プロキシーサーバ、バックアップストレージ)を集約した仮想化環境向け統合型バックアップ・アプライアンス製品。シンプルな構成のため10分でセットアップを完了できるほか、1台からスモールスタートし、必要なときに無停止で容量・性能拡張が可能だという。

また、高速な検索エンジンを搭載しており、アーカイブ先も含めたキーワード検索や、バックアップデータのVM(仮想マシン)・ファイル単位でのリストアも実行可能。さらに、インラインデータ圧縮・重複排除、遠隔地レプリケーション機能、独自の分散ファイルシステムなどの機能も搭載している。

ソフトウェアライセンス、エージェント、各種サーバが不要なほか、クラウドへのゲートウェイ&データ暗号化機能により、長期保管データはパブリッククラウド、オブジェクトストレージとの連携が可能であることから、運用コストの削減ができるため、TEDではサービスプロバイダやエンタープライズを中心に、今後3年間で20億円の販売を見込むとしている。なお価格は1000万円~となっている。

統合型バックアップアプライアンス「Rubrik」の外観(左)と、それを用いたバックアップソリューションのイメージ(右)