京浜急行電鉄は11日、おもに京急本線の普通として活躍中の800形1編成をデビュー当時の塗装にリバイバルし、運行を開始すると発表した。車体側面の窓周りを広幅の白色で塗り分け、記念ヘッドマークも掲出。運行開始前日の11月12日には、180名限定で車両撮影会や貸切イベント列車の運行も実施される。

京急電鉄800形。デビュー当時は窓周りを白く塗装していた(京急電鉄提供)

京急電鉄800形は1978年にデビュー。ワンハンドルマスコンや回生ブレーキを採用した省エネルギー車両で、斬新なデザインや設計、性能が評価され、1979年に鉄道友の会ローレル賞を受賞した。当時は車体側面の窓周りを白く塗装していたが、1982~1984年にかけて塗装変更が進められ、現在は車体側面窓下に白帯を施したデザインとなっている。デビュー当時の塗装に塗り替えた車両は約32年ぶりの登場だという。

800形リバイバル塗装車両の運行開始前日の11月12日、貸切イベント列車が運行される(京急電鉄提供)

運行開始前日の11月12日には、800形リバイバル塗装車両(6両編成)のお披露目撮影会が久里浜工場で行われ、久里浜工場12時11分発・品川駅13時34分着で貸切イベント列車も運行。リバイバル塗装車両の登場を記念したヘッドマークを掲げての運行で、車内では800形の部品が展示されるほか、レプリカヘッドマークや京急グッズが当たる抽選会なども行われる。

貸切イベント列車の募集人員は180名で、参加費は4,000円。京急電鉄特設サイトにて10月17日10時から応募受付を開始する(先着順。定員になり次第終了)。

運行開始に合わせ、金沢文庫駅にて11月13日7時から「800形リバイバル塗装記念乗車券」も販売開始。軟券乗車券4枚セット(金沢文庫駅から新逗子駅・浦賀駅・京急川崎駅・羽田空港国際線ターミナル駅まで)と専用台紙、応募はがきのセットで、販売額は1,500円。2,500セット限定販売(1人5セットまで)となる。同封の応募はがきに必要事項を記入し、切手を貼って投函すると、抽選で15名に800形の車両部品がプレゼントされる。