2016年10月より放送開始予定のTVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』。放送を直前に控える本作から、烏丸歳役の千本木彩花、久我山八重役の本渡楓、片倉京役の石川由依、苑生百花役の鈴木絵理、柴崎万葉役の大西沙織といった5人のメインキャストによる座談会の模様を紹介しよう。

TVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』キャスト座談会

――かなり個性的なキャラクターが多いアニメですが、資料を見たとき、どう思いましたか?

千本木「烏丸千歳は、『あざとかわいくて、腹黒でクズ』というようなことが書いてあって、見た瞬間『えっ?』って思いました。オーディションの時、最初は八重で受けていたんですが、『千歳もやってみて』と言われて、資料を見たんですが、すごい子だな! と。でも、楽しそうな子ではあるなとも思いました。ただ、オーディションのときは小説を読む前で、小説を読んでから『本当にこの子ヤバイ!』ってなりました(笑)」

本渡「私は、オーディションの時、(久我山)八重の原稿に『はわわ』って書いてあって。『はわわ』って言う子なんだぁって思いました。でも、オーディションのときは、そこを『ふわぁ』って感じで言ってたんですよ。でも、『はわわって言っちゃってください』とディレクションされて、『言っちゃっていいんですね!』と、誰もがうざいと思う感じで言いました(笑)。でもそのとき、そんな八重ちゃんを、さらに演じてみたくなりました。あそこまであざとい女の子は見たことがなかったので、新しいなと思って」

千本木「収録のとき、八重が走り去るときのアドリブで『えっほ、えっほ、えっほ』って言ってて、うざ~って(笑)」

本渡「楽しかったです」

千本木「こういうアドリブ入れようと思ってるんだけど…って、相談されてたんですが、『うざい! 採用!』って即採用しました(笑)」

石川「片倉 京は、年齢的に崖っぷちの声優でして、アラサーで安定した職業に就いていなかったりするのですが、5人の中では、わりと『まとも』な性格だと思います(笑)。お姉さんなので、まとめ役だったり、何かあったら励ましたり、面倒見のいい子だなと思いました。あと関西弁キャラで、ノリのいい子です」

鈴木「苑生百花は、超売れっ子声優と書いてあったので、どういうタイプの売れっ子声優なんだろうと興味を持ちました。渡先生の説明が面白くて、有名アニメ監督の父と声優の母の子で、『生意気クソガキ十四光』と書いてあって、七光を足しちゃうんだって思いました(笑)。アイドル声優で人気がある女の子で、ちょっと生意気なんですけど、演じていくうちに子供の部分もあるなと思って。生意気なのにはちゃんと理由があるんだなと思いました」

大西「柴崎万葉は、百花と似たような感じなんですが、主要の3人から見ると実力派でわりと売れっ子声優です。まずキャラクターを見たとき、『キタッ! 黒髪ロング!』って思いました(笑)。万葉は真っ直ぐすぎるゆえに、歌ったり、アイドルっぽいことをしたりするのが、声優のお仕事としてどうなの? と思って許せないタイプというか。演技に対してはすごく真摯で一生懸命だけど、それ以外のことは、私がやる意味あるの? という融通が利かないクズみたいな子です。でも私から見たら、信念があって、ストイックだなとは思います」

――演じるキャラクターに共感するところはありますか?

大西「まだアフレコ序盤で、万葉のキツいところしか出てないんですが、彼女に共感すると大西がクズに属してしまうので…(笑)。私は、演じることも歌うことも楽しんでやるほうなので、そこは万葉とは違うところですが、仕事に対する真っ直ぐさ、後輩の失敗をちゃんと注意するところとか、自分の立場を考えて振る舞うところとかは、学ぶところはあると思います」

鈴木「共感かぁ。私は親も普通の親なので、七光的な部分がまったくないんですけど…」

大西「背が小さい(笑)!」

鈴木「あー。メンバーの中で一番背が低い。そしてかわいい系の服は私も好きです。百花が本当に好きで着ているかはわからないけど(笑)。中身で言うと百花は自分の立ち振る舞うべき言動や見せ方が分かっている子なんですが、私も集団でいると自分の立場で出来る精一杯のことをしようという心構えだけは持っていたいです」

石川「京ちゃんとは年齢が近いので、京ちゃんの言葉として、自分の口から発したセリフに結構HPを削られてるなって感じはありますね(笑)。私は、京よりまだいい立場にいるかもしれないけど、いつ誰がどうなるか分からない職業ではあるので、頑張らなきゃっていう必死さは一緒ですね」

千本木「共感かぁ。難しいですね。彼女は素直というか、思ったことを口にするタイプだからなぁ。焼き肉で喜ぶところとかは共感できますね。私が千歳の友達だったら、注意してあげるのに!と思います。こうしたほうがいいよって言ってあげたいですね」

――お兄さんの悟浄くんが、意外と優しいんですよね

千本木「そうなんです。もうちょっと言ってよ! と思います。甘いんですよね!」

――本渡さんは?

千本木「そっくりだよね?」

本渡「なっ!!!」

石川「この2人の関係性は、千歳と八重っぽいです(笑)」

本渡「八重ちゃんは、分かるなって思っちゃいますね。私の場合、目が合って、嬉しくなってついウインクしたりしちゃうんですよ」

千本木「してくるんですよ! そんな人見たことがないと思って!」

本渡「こんな感じなんですよ! 千本木ちゃんのドSでクールなところが私は好きです。八重ちゃんは、もう少し抑えようねって思うところもあるけど『意外と近いかもしれない、私』って思います(笑)」

――OPテーマを、5人で歌うことになりました

千本木「OPを歌ったことがないので、楽しみです。OPってアニメの大事な要素だと思うので、5人で歌えるのは嬉しいですね。EDテーマも5人で歌うんだよって聞いたときは、さらに嬉しくなりました」

石川「キャラクターとして歌うのは、もともと好きなので、それがすごく楽しみです。OP以外にもさらにいろいろな曲を歌うと聞いているので、頑張りたいです」

本渡「八重のウザさを……爪痕を残そうと思います! 『ぶりぶりしよって!』と思われるようにしたいです」

石川「そのまま歌えばいいんじゃないかな(笑)?」

千本木「そのままで大丈夫!」

(一同笑)

石川「OPではなく劇中歌なんですけど、先に録っていた千歳を聴かせてもらったんですよ。何て言えばいいんだろう。コロコロしてて可愛かった」

千本木「いやぁ……それは良かったです。いい感じに私の下手さ加減が反映されていて(笑)。千歳の自信たっぷりなところと、でも苦手というギャップが、いい感じに出せたんじゃないかなと、自分で聴いても思いました。最初は(自分の歌を聴くのが)苦痛で仕方なかったんですが、千歳が全力で歌っていると思うと『かわいいかもしれない!』とポジティブになれました(笑)」

本渡「私も劇中歌では、もっとぶりっ子で! と言われたので、素ではできないんですよ(強調)!」

――鈴木さんと大西さんはいかがですか?

鈴木「自分が持っていったものよりも、アイドルっぽくという指示があって、もっとやっていいんだ!と思って挑戦しながらやらせていただきました。ほかの4人も違うベクトルで濃いものを出してくると思うので、出来上がりが楽しみです」

大西「私はこれから歌うのですが、練習用の資料はいただいていて。この曲が流れたら『ガーリッシュ ナンバー』だと思えるような、ポップでキャッチーな曲なんですが、万葉がどう絡んでいくのか自分の中では難しいです。1人だけ超絶クールキャラなので(笑)。彼女が仕事モードになって歌うのかなとか、そこはまだ収録前なので分からないんですが、楽しみにしててほしいです」

鈴木「やっぱり歌詞のインパクトがすごいよね」

大西「〈一番になりたい〉というフレーズがいいよね。私も一番になりたいって思いながら歌います」

鈴木「Dメロ部分の歌詞もすごく良くて、私が声優だからこそ染みこんでくるんですよ。ぜひフルで聴いてほしい、すごくいい曲です!」

――まだ収録は始まったばかりですが、アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?

鈴木「この5人で、作品のことを話し合うことは多いです」

大西「あと石川さんの関西弁が大変そうです! 私も千葉出身なので、手助けしてあげられないんですが、大変だなぁと」

石川「これでも昔関西に住んでたんだけどねぇ。でも小5から東京に来てるし、私の住んでいた地域は、あまり関西弁が強い地域ではなかったので。今は知り合いに関西弁を聞いて、それを忘れずにアフレコ現場に来て披露しています(苦笑)」

鈴木「九頭P役の中井和哉さんと千本木ちゃんの3人で並んで座ったときに、話をさせてもらって。『九頭Pは、絶対みんなより人気出ますよ!』って話をしました。中井さんもイベントに出てくれたら嬉しいですって。あと『こういう女の子(キャラクター)たちを見ると、イライラしませんか?』って聞いたら、『こういう子がいても面白いと思うよ』っておっしゃってて」

大西「寛大な方ですね(笑)! 九頭Pさんや社長、5人以外のキャラクターもすごく濃いです!」

本渡「でも、わりと気が赴くまま、自由に話をしている現場ですね」

石川「座るところも、あまり固まっていなかったので、いろんなところで話をして、たまにまとまってお話したりする現場ですね」

――アニメ『ガーリッシュ ナンバー』がいよいよスタートします。番組を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします

石川「あるかもしれない声優業界のお話です!」

千本木「かもしれないというのが大事です!」

石川「台本を読みながら、あるある! っていうところと、これは流石に……って思うところがあるんですけど、毎回楽しみながらやらせていただいてます。この業界はこうなんじゃないか、ああなんじゃないかってみんなが思っていることがそのまま入っているので、想像が膨らむんじゃないかなと。それを含め楽しんでほしいです。ただ……あくまでフィクションとしてお楽しみください!」

千本木「大事です(強調)!」

大西「私も同じで、リアルな現場を描いたとは言いませんが(笑)、こういう業界なんじゃないかな? と思っている人が少なからずいるということを、渡先生の手でアニメにした作品です。万葉に関して言うと、わりとマイナスから始まるキャラクターなので、見ているうちに共感や、こういう面もあったんだと思っていただけるんじゃないかなと。それはキャラクター全部に共通することだと思います。そこに共感したり、ちょっとクスッと笑えたりする何かを見つけてもらえれば楽しんでいただけると思うので、最後まで楽しんでください!」

鈴木「本当に他にない作品で。声優業界を描くアニメはあったけど、主人公がクズでかわいいっていうのはなかったと思うので、放送されたら、みなさんがどういう反応をしてくださるのか楽しみです。声優の人たちはこんなことは思わないよ! とか、こんな人いないよ! って反論があって、そこでディベートみたいなことが起こったら面白いですね。それが渡先生の思惑なのかも。でも、ギャグのキレやテンポ感もいいので、そこにも注目して見ていただきたいです」

本渡「OP/EDテーマや劇中歌と、歌がたくさんあってキラキラしています。歌詞もすごく素敵なんです。この作品は、クズさもあるんですが、精一杯頑張って輝いている、そして今グイグイ来ている(笑)、彼女たちを応援してほしいです。お芝居や歌、いろいろな方向から作品を楽しんでいただけたらと思います」

千本木「それぞれクズな部分があって、千歳は群を抜いているんですが、あまり真に受けず、ギャグとして温かく見守ってほしいです。千歳も悪い子ではないので。ただ、実際にこの業界で、こういう人に出会ったことはないんですが、もし千歳みたいな子が近くにいたら注意してほしいなと思います(笑)。あと、地方から出てきたり、同じ養成所だったり、いろんな子が出てきて、いろんなことを思って頑張っているので、その心の動きとかも楽しんでいただければと思います」

――やはり実際には、こういう子たちはいないですか?

千本木「現場でも『本当にこんなことあるんですかね?』と中井さんに聞いたりしましたね(笑)。『知らないところであるのかなぁ』と。出会ったことはないけど、リアリティがすごくあるから、いるような気持ちになりますよね。でも、分かるなぁと思うところもあるので、そういうところを探していただいて、面白おかしく見ていただければ嬉しいです」

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TVアニメ『ガーリッシュ ナンバー』は、2016年10月6日(土)よりTBSにて放送されるのを皮切りに、チューリップテレビ、サンテレビ、BS-TBSにて順次放送開始予定。放送日時など各詳細はアニメ公式サイトにて。

(C)Project GN/ガーリッシュ ナンバー製作委員会