第一生命経済研究所はこのほど、「子供がいる正社員の休暇に対する意識調査」の中から、仕事の負荷及びやりがい・意欲に関する意識と、労働時間や有価休暇の取得状況との関係についてまとめた結果を発表した。

女性管理職の8割超、仕事に負荷を感じている

仕事に対する負荷をどのように感じているか調べたところ、「現在の仕事にストレスを感じる」にあてはまる人は67.0%、「仕事の量が多く、忙しい」にあてはまる人は65.0%に上った。性・役職別にみると、男女ともに管理職の方が一般社員よりあてはまると答えた割合が高く、特に女性管理職では8割を超え、一般社員を20ポイント前後上回った。

仕事の負荷についての意識(出典:第一生命経済研究所Webサイト)

「現在の仕事にやる気がある」「職業生活を通して自分を高めたい」にあてはまる人は共に6割以上。性・役職別にみた場合、女性管理職ではあてはまると答えた割合が8~9割に達しており、同研究所は「子育てと両立して働く女性管理職の多くは、仕事の負荷を感じていながらも、極めて前向きに意欲をもって仕事をしている」と分析している。

労働時間と労働時間の長さに対する満足度をみると、「現在の仕事にストレスを感じる」にあてはまる人は、1日の平均勤務時間が8時間以上の人が60.1%を占め、あてはまらない人(48.0%)より多かった。

有給休暇の取得状況を調べると、「現在の仕事にストレスを感じる」にあてはまる人の方があてはまらない人より有給休暇の取得率が30%未満の人が多く、取得率が低いことが判明。また休暇の取得のしやすさに満足している人も少なかった。

調査時期は2015年11月、有効回答は民間企業正社員で大学生までの子供がいる20~59歳の個人1,400人。