凸版印刷は9月13日、Bluetooth技術を活用し、作業員の氏名や位置などの識別情報とカメラ映像を連動させた新たな作業者管理システム「BLE(Bluetooth Low Energy)/NVR(Network Video Recorder)監視サービス」を開発したと発表した。9月に評価版の提供を開始、2017年3月には本格販売を行うという。

「BLE/NVR監視サービス」は、Pinmicro社の持つBLE技術と、NEXPOINTの持つNVR技術を融合し、凸版印刷が共同開発したシステム。作業員の氏名や位置などをBLEセンサーで検知し、監視映像と連動させることで、作業者の位置情報を取得、管理する。

具体的な活用事例としては、建設現場へ監視カメラにBLEセンサーを組み込んだ装置を設置し、作業者はID証として、カード型のBLE端末を携帯。作業者が近づくとセンサーが自動的に検知し、何時に特定地点に誰がいたか記録され、タブレット端末やPCにてリアルタイムに確認できる。

さらにネットワーク監視カメラとの連動により、監視カメラの映像に、センサーが読み取った作業者情報を同時に表示させることができ、人物特定および確認が容易に行えるという。

建設現場におけるサービスイメージ

また従来のICカードによる管理システムと異なり、作業者はICカードリーダーにカードを読み取らせるなどの動作は必要ないという。

販売予定価格は初期導入費用が20万円から、ハードレンタル費用が月額3万円から、サービス利用料が1件(管理対象)あたり月額250円からとなる。