EMCジャパンは9月12日、認証とアイデンティティ(ID)の管理製品「RSA SecurID Suite」の提供を開始した。同製品は、「RSA SecurID Access」「RSA Identity Governance」「RSA Identity Lifecycle」の3製品で構成されるスイート製品。

「RSA SecurID Access」は、2要素認証のワンタイムパスワード「RSA SecurID」と、オンプレミスとクラウドのアプリケーションのログインをシングルサインオン(SSO)で一元化する認証プラットフォーム「RSA Via Access」を統合した製品。

両製品が統合されたことで、オンプレミス/クラウドのアプリケーション、モバイル用アプリケーション、Webアプリケーションのログインを、ワンタイムパスワード「RSA SecurID」で認証し、SSOでアクセスすることを可能にしている。

RSA SecurIDを利用しているユーザーは、ライセンスを「RSA SecurID Access」エンタープライズ ライセンスまたはプレミアムライセンスにアップグレードすることで、SSOとクラウドアプリケーションの認証を利用できるようになる。

RSA SecurIDの認証プラットフォーム「RSA Authentication Manager」の画面

「RSA Identity Governance」は、「RSA Via Governance」の名称を変更したアイデンティティのガバナンス管理製品。ユーザーのアカウント情報を自動収集してアクセス権のレビュー、監査レポート出力などを行う。

「RSA Identity Lifecycle」は、「RSA Via Lifecycle」の名称を変更したアイデンティティのライフサイクル管理製品。全アカウントの権限情報や権限変更を定期的に自動収集して可視化し、アイデンティティ管理を効率化する。

価格は、RSA SecurID Accessのみ3種類のライセンス体系があり、RSA Authentication Manager(SecurIDの認証サーバ)のみを含む「RSA SecurID Access ベース ライセンス」は25ユーザーで48万3000円からとなっている。

また、「RSA Identity Governance」と「RSA Identity Lifecycle」は、1000ユーザーで1製品のみ導入する場合、前者が540万円、後者が1110万円、1000ユーザーで2製品を同時に導入する場合は1570万円となる(消費税と保守料金は別)。