2016年9月12日(現地時間)、Vim(Vi IMproved)の作者であるBram Moolenaar氏はバージョン8.0をリリースしたことを、ネット上でアナウンスした。既に公式サイトでは、Unix(Linux)版やWindows版のバージョン8.0を公開し、前者はGitHub経由のダウンロード、後者はバイナリ版をダウンロードできる。2016年夏頃からバージョン8.0の開発は表明されており、Vimmer(Vimの愛用者)の間ではリリースが待ち望まれていた。

「:help version8」を実行することでChangelogを確認できる

バージョン8.0は非同期I/Oやチャンネルに密接に関連したJSONのサポートを行い、バックグラウンドによる他プロセスとのメッセージ交換や、任意の言語で複雑なプラグインの構築を構築にしている。また、プラグインを管理するためのパッケージ管理システムや、Windows版に限ってDirectX(DirectWrite)に対応した。UNIX(Linux)版はGTK+3に対応しているが、GTK+2も選択できる。より詳しい変更内容はChangelogを確認してほしい。

なお、Vim上で日本語を扱うための設定やスクリプトをパッケージングした「香り屋版Vim」は執筆時点でバージョン7.4系。Windows上で日本語を使う機会が多い場合は、同版のリリースを待つことをお薦めする。

「香り屋版Vim」もバージョン8.0対応版をテストしている

阿久津良和(Cactus)