武田薬品工業(武田薬品)は9月2日、米国生物医学先端研究開発局(Biomedical Advanced Research and Development Authority:BARDA)よりジカ熱ワクチン開発の助成先として選定されたことを発表した。

同社は、米国保健福祉省の事前準備対応次官補局(Assistant Secretary for Preparedness and Response:ASPR)の一部門であるBARDAとの契約に基づいて、アジュバント入り全粒子不活化ジカ熱ワクチンを開発・製造する。製造は日本の光工場で行われる予定。

米国食品医薬品局(FDA)へ提出する臨床試験実施申請資料(IND)に含める非臨床試験を完了し、臨床第1相試験を実施することが初期の目的となり、臨床第1相試験までのワクチン開発の費用として、BARDAより1980万米ドルが交付される。

なお、同ワクチンの臨床第3相試験実施および米国での生物学的製剤承認申請(BLA)にかかるオプション権をASPR/BARDAが行使した場合、助成金は最大で3億1200万米ドルになる可能性があるという。