JR東日本千葉支社は、2011年10月から建替え工事を進めている千葉駅と駅ビルについて、今年11月20日に駅舎とエキナカ商業店舗の一部を開業すると発表した。
新しい千葉駅は、現在高架下1階にある東口改札とコンコースが線路上空の3階に移転することで、東口改札・西口改札が同一フロアでつながる構造に。コンコースの見通しも良くなり、わかりやすく開放感のある駅に生まれ変わる。千葉の豊かな自然と洗練された都市の融合をデザインコンセプトとし、自然の雄大さや荒々しさ、暖かさを醸し出す内外装の仕上げ材を採用。外装には帆やマスト、波をイメージした連続したひさし、コンコースには千葉の山武杉を使用するなど、都会の中にある自然に包まれた空間を演出する。
コンコースには吹抜けを設け、天井高最大4m、最大幅員約15mの開放的で快適なな空間を創出。ベビー休憩室の新設や多目的トイレの充実、「オオガハス」をモチーフにした「ハスの時計」が印象的な待合せ空間などを設置し、利便性も向上させる。駅から東西南北各方面への動線も確保され、千葉都市モノレール、京成千葉駅、千葉公園、西口再開発ビルともつながることで、回遊性の向上も期待される。
駅舎と同時に開業するエキナカ商業店舗は、3階部分に食料品・食物販・雑貨・飲食店などを中心とした48店舗が入居。今後、エキナカ4階部分と駅ビルの商業ゾーンも順次開業し、2018年夏以降にエキナカと駅ビルを一体化した商業施設「ペリエ千葉」として全面開業が予定されている。