宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月25日、2015年9月に締結した国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟からの超小型衛星放出の機会提供に関する国際連合宇宙部(UNOOSA)との協力取り決め「KiboCUBE」において、搭載衛星を選定したと発表した。
KiboCUBEは、開発途上国の教育・研究機関に対し、超小型衛星「CubeSat」をISSから放出する機会を提供するというもの。
今回選定された衛星は、ケニア共和国・ナイロビ大学の衛星「1KUNS-PF(1st Kenyan University NanoSatellite-Precursor Flight)」で、シリコン太陽電池セル、通信基板、モーメンタムホイール等の技術実証がそのミッション。これは、ケニア初の衛星として開発・運用を行うものとなる。きぼうからの放出は2017年度を予定。
提案者であるナイロビ大学のJ. Mwangi Mbuthia教授は、「今回の超小型衛星の放出により得られるデータを、野生動物の移動や沿岸地域・乾燥地域の農業活動のモニタリングに応用することを望んでいます」とコメントしている。