8月15日(以下すべて現地時間)、Microsoftは5月17日に発表した月例更新プログラムの配信モデル変更を、2016年10月から実施すると公式ブログで発表した。

Windows 7/8.1およびWindows Server 2008 R2/2012/2012 R2を対象に、これまで複数に分かれていた更新プログラムを1つにまとめた「ロールアップモデル」に移行し、過去の更新プログラムも包括する形に変更する。新たな更新プログラムはWindows Update、WSUS(Windows Server Update Services)、SCCM(System Center Configuration Manager)、Microsoft Update Catalogにも提供される。

ただし、ロールアップモデルで配信する新たな更新プログラムには、システムコンポーネントやアプリケーション以外の更新は含まない(サービススタックやAdobe Flashなど)。また今回の発表に合わせて、.NET Frameworkの月例更新プログラムも提供方法も変更した。

今回の変更に伴い、更新プログラムの依存関係に基づくエラー回避や更新プログラム自体の品質向上、企業における更新プログラムのテスト時間軽減などが期待できる。なお、Microsoft Update CatalogはActiveXコントロールを必要とするためInternet Explorerが要るが、Microsoftは任意のWebブラウザーで動作するようにWebサイトを更新中だと説明した。

現在再構築中のMicrosoft Update Catalog。Microsoft EdgeなどIE以外のWebブラウザーでも利用可能になる予定

阿久津良和(Cactus)