アジレント・テクノロジーは8月9日、「Agilent 7000 シリーズトリプル四重極ガスクロマトグラフ質量分析システム(GC/MS)」に新たに「7000D」および「7010B」の2モデルを投入すると発表した。

7010Bには、イオン化効率を数十倍高める独自の超高感度イオン源を搭載したほか、いずれのモデルでもセルフクリーニングイオン源「JetClean」を使用することが可能だという。

また、MassHunter Acquisitionソフトウェアの新たな機能である「dMRM(ダイナミックMRM)」および、マトリックスサンプルに最適化されたトランジションを搭載した新農薬データベースを利用することで、食品および水サンプル中の汚染物質を確実に検出することを可能とするとしている。

なお、これらのシステムは使い勝手の向上に向けた改良も施されているとのことで、例えば、トリプル四重極でサンプル分析を行う際に、Agilent MassHunterソフトウェアを使用して1クリックで既存のシングル四重極GC/MSメソッドを開くこともできるとしており、これにより、現在使用中のシングル四重極GC/MSの選択イオンモニタリング(SIM)メソッドからトリプル四重極GC/MSのMS/MS へ容易に移行することを可能としたとしている。

Agilent 7000Dの外観