伊予鉄道は22日、郊外電車・市内電車の終電延長・ダイヤ改正について発表した。ダイヤ改正は8月5日に実施され、郊外電車・市内電車ともに毎週金曜日の終電時間を約30分延長し、利用者の利便性向上を図る。
終電の延長は8月5日以降、祝日や年末年始を除く毎週金曜日に実施されることになり、郊外電車・市内電車ともに終電の運行時刻を約30分繰り下げる。「金曜日の終電延長により、皆さまに街へ出かけていただき、経済の活性化につながることを期待します」と同社代表取締役社長、清水一郎氏はコメントしている。
郊外電車において、松山市駅の金曜日の終電発車時刻は郡中線郡中港行・横河原線横河原行がそれぞれ23時0分発(その他の曜日は22時30分発)、高浜線高浜行が23時10分発(その他の曜日は22時40分発)に。松山市行の金曜日の終電時刻は、郡中線が郡中港駅22時59分発(その他の曜日は22時29分発)、高浜線が高浜駅23時6分着(その他の曜日は22時30分発)、横河原線が横河原駅23時8分発(その他の曜日は22時38分発)となる。
市内電車の金曜日の終電延長は2番環状線(松山市駅から大街道・古町・JR松山駅前の順で松山市駅へ)と松山市駅線(松山市駅~道後温泉間)で実施。2番環状線では松山市駅22時7分発の電車(古町行)が古町~松山市間で延長運転を行うほか、松山市駅23時0分発・古町駅23時29分着の電車を設定する。松山市駅線では道後温泉駅22時35分発・松山市駅22時55分着、松山市駅23時0分発・道後温泉駅23時21分着の電車が設定される。
なお、ダイヤ改正翌日の8月6日から、松山城の天守観覧券やロープウェイ・リフト乗車券、二之丸史跡庭園の入園券に「い~カード」決済が導入されるとのこと。市内電車の松山市~道後温泉間で運行される「坊っちゃん列車」は10月1日に料金改定される予定。車両の老朽化によるメンテナンスコストなどの費用増大に対応するため、1乗車あたりの料金が大人800円・小児400円(現在は大人500円・小児250円)に値上げされる。