電子書籍のナビゲーションは1ページずつの移動を得意とする反面、巻末や巻頭の資料を素早く確認したり、ぱらぱらとめくって特定のページを探し出すような移動を苦手としている。それを克服する「Page Flip」という機能をAmazonがKindle端末およびKindleモバイルアプリに追加した。読んでいた場所を見失うことなく、本の中を自由に移動できる。

Page Flipにはカルーセル型とバーズアイビュー型の2つの表示モードが用意されている。カルーセル型は1ページ単位の表示で、左右にスワイプして内容を確認しながら、ぱらぱらとページをめくるように素早くページを移動できる。バーズアイビューはズームアウトしたサムネイル表示だ。次のチャプターやハイライトした場所、巻末の資料など、本全体を見渡すように目的のページを探して移動できる。

Page Flipに切り替えると、最後に開いていたページが自動的にピン留めされる。Page Flip画面の端に表示されるサムネイルをタップすることで、簡単に最後に開いていたページに戻れるので、読んでいた場所を見失うことなく、資料ページなどとの間を移動できる。

Page Flipは、Kindleシリーズ、Fireタブレット、iOS用およびAndroid用のKindleアプリで、28日にリリースされたアップデートから利用できるようになる。ただし、利用できるのはPage Flipに対応したKindleブックに限られる。Amazonは数百万冊がすでに対応済みであるとしている。