6月21日(現地時間)、Microsoftは「Azure Information Protection」を2016年7月から、パブリックプレビューとして提供開始すると公式ブログで発表した。同社は2015年11月に買収したSecure Islandsの技術を「Azure Rights Management」に統合し、企業のデータ保護やコンプライアンス遵守を支援すると述べていたが、新たなサービス名を付けて提供を行う。

「Azure Information Protection」の概要(公式動画より抜粋)

Azure Information Protectionは、コンテキストおよびデータの内容に基づいて全自動で分類とラベル付けを行い、データがデバイス上に移動する際の保護を可能にするソリューション。外部の顧客やパートナーにドキュメントファイルを渡した場合も、ファイルの編集や印刷、転送といった操作が制御可能だ。そのためデータがクラウドやオンプレミス、デバイスといった場所に左右されずデータ保護を実現する。

「Azure Information Protection」の保護プロセス。分類とラベル付けを行ってから保護を開始し、モニターリングと対応を行う(公式動画より抜粋)

Microsoft Azure Security プログラムマネージメントディレクターのDan Plastina氏は、「Azure Information ProtectionとEMS(Enterprise Mobility Suite)と併用することで、デバイスやアプリケーション、データ管理をアイデンティティ主導のアプローチで助ける」と説明した。

MicrosoftのDan Plastina氏

阿久津良和(Cactus)