JR西日本は20日、阪和線用の新型225系の営業運転開始について発表した。新型225系は北陸本線向け521系3次車、広島地区向け227系に合わせた先頭形状となった点が特徴。7月1日から阪和線・大阪環状線・関西空港線で営業運転を開始する。
同社は「中期経営計画2017」の重点取組みである「魅力ある近畿エリアの創造」をめざし、さまざまな取組みを進めている。阪和線用の新車も導入する計画とされ、今年3月に新型225系が報道公開された。2017年度までに計122両(4両編成14編成・6両編成11編成)導入し、関空・紀州路快速から普通列車まで幅広く運用するとのことだった。
報道公開された車両(4両編成2編成)は227系と同様、編成間転落防止ホロも採用されていた。新型225系では先頭形状の変更と同時に車両前頭部強化も図っている。その他、車両異常挙動検知装置を搭載し、機器の二重化(ATS、パンタグラフなど)を図ることで安全機能を強化。カラーLED化された行先種別表示、LED化された客室内照明、車内Wi-Fi、スムーズに開閉できるアシストレバー付き貫通扉などの機能も追加している。
新型225系は営業運転を開始する7月1日時点で28両投入される予定。同日からの営業運転区間は阪和線天王寺~和歌山間と大阪環状線天王寺~大阪~天王寺間・関西空港線日根野~関西空港間とされた。輸送障害時には変更される場合があるとのこと。