10月放送開始のTVアニメ『タイムボカン24』の玩具化発表会が6月9日、東京ビッグサイトにて開催中の「東京おもちゃショー2016」タカラトミーブースにて行われ、タツノコプロの笹川ひろし氏、レベルファイブの日野晃博プロデューサー、読売テレビの永井幸治プロデューサー、グラビアアイドルの篠崎愛、タカラトミーの高原文彦氏が登壇した。

左から高原文彦、日野晃博、篠崎愛、笹川ひろし、永井幸治

本作について、読売テレビの永井プロデューサーは「2008年にリメイクした『ヤッターマン』が大反響で、『タイムボカン』シリーズをまたいつかやりたいとずっと考えていました。そのなかで『タイムボカン24』の企画が上がってきまして、やっと実現にこぎつけました。大ヒットアニメになると思います、ご期待ください!」と自信満々。

1975年当時、『タイムボカン』の総監督を務めていた笹川氏は、「ものすごくうれしいです。『タイムボカン』がまた新しくなって皆さんに観ていただけるのが本当にうれしい、最高です!」と感動を隠せない様子。さらに、本作のクリエイティブプロデューサーを担当するレベルファイブの日野氏に対して、「日野さんが『タイムボカン』に関わってくれると聞いたときはドキッとしました。これは驚異的な出来事なんじゃないかと。私は『ダンボール戦機』のアニメをはじめて観たときにこれは……! と惹かれていました。日野さんはゲーム会社の社長さんで、ゲームクリエイターでもあるので、冷たい人なんじゃないかと思っていたんですが、実際に会ってみたら我々が忘れていたような温かさのある考え方を持っている人でした。間違いなくすごい人です」と日野氏へのラブコールが止まらない。

それを受けて日野氏は「ほんとにやめてください(笑)。もったいないお言葉と言うしかない。僕も笹川さんと一緒に企画を考えることができて大変光栄で楽しかったです。『タイムボカン』は、僕が子どものころ一世を風靡していたアニメです。シリーズも全作品観ているので、特別な想いがあります」とコメント。そして、リメイクするにあたって「いつも作品を作るとき、自分が子どものころ好きだったものをイメージしながらプランニングしています。『タイムボカン』のどこが好きだったのかなと思い返していました。大人になって『タイムボカン』について調べれば調べるほど、子どものころには気付かなかったテクニックがいくつも使われていて、……すごかったですね。大変勉強になりました」とあらためて自身の『タイムボカン』愛について熱く語っていた。

そして、『タイムボカン』シリーズには欠かせない三悪は、ビマージョ、ツブヤッキー、スズッキーの"アクダーマ"として登場する。ここでスペシャルゲストとしてグラビアアイドル・篠崎愛がビマージョをイメージしたコスプレ姿で登壇。体にピッタリとフィットし、胸元が透けている衣装に笹川氏も「美しくていいですね!」と満足気だ。

シリーズ恒例の三悪への「おしおき」はもちろん今回も欠かせない要素として存在するとし、「最近怒られた出来事はなにか」という話題へ。篠崎は「『食べ過ぎ』と言われました。今日もイベントでピタっとした衣装を着るので、あんまり食べるなと言われていたのに、昨日焼き肉を食べちゃって……」と自身の体を確認しながら語っていた。

さらに、タカラトミーは『タイムボカン24』の玩具展開を今秋からスタートすると発表。1975年放送のTVアニメ『タイムボカン』でもお馴染みのメカブトンは今作でも登場、「ボカンメカ DX メカブトン」(4,320円/税込)としてロボットに変形&合体するという新ギミックを搭載している。別売りの「ボカンメカ」各種と組み合わせることにより合体することが可能で、"ロボットモード"の「ボカンメカ DX メカブトン」と合体する「コスプレドッキング」や、"ビークルモード"の「ボカンメカ DX メカブトン」と合体する「スーパードッキング」などで楽しむことができる。

「コスプレドッキング」では、「メカブトン」にコスプレをさせたような合体ロボットになることが特徴で、「野球王」や「海賊王」などさまざまなモチーフの合体形態が登場する。いずれの合体にもコミカルな演出が施されており、ギャグメカアニメの『タイムボカン24』らしい個性的なメカに仕上がっているという。また、2016年10月には「カットンボ」、「ハチブルーン」、「クモオーター」の3種類が発売され、以降も順次ラインナップされる予定。

『タイムボカン24』の主人公・トキオは、現代の東京に住む中学1年生。トキオはある日突然、24世紀の組織・時空管理局の隊員に任命され、驚きの事実を知ることになる。絶世の美女といわれたクレオパトラはクレ夫とパトラという漫才師、正義の味方の桃太郎は鬼よりも"鬼"な男だったなど、教科書に書かれている歴史はすべてウソで、過去には教科書よりも面白い真実の歴史=真歴史が眠っているという。トキオは隊員のカレンとともに、24機のボカンメカを駆使しながら真歴史を探すことになる。『タイムボカン24』は10月放送開始。読売テレビ・日本テレビ系、土曜夕方5時30分からの放送となる。

会場の『タイムボカン24』ブース

(C)タツノコプロ・読売テレビ