楽天は6月8日、欧州戦略を見直し、フランスとドイツにおけるマーケットプレイス型EC事業に投資を集中し、英国とスペインにおいては、事業と成長規模を踏まえて投資戦略を見直すと発表した。

英国においては、Rakuten.co.ukのマーケットプレイス(www.rakuten.co.uk)と拠点(ケンブリッジ)、スペインにおけるRakuten Spainのマーケットプレイス(www.rakuten.es)と拠点(バルセロナ)、オーストリアにおけるRakuten Austriaのマーケットプレイス(www.rakuten.at)を閉鎖し、オーストリア国内の出店者とユーザーに対しては、ドイツのマーケットプレイス(www.rakuten.de)からサービスを提供する。また、Rakuten Austriaの拠点(ウィーン)も閉鎖する予定。これらの閉鎖は本年8月末までに行う予定。

また、楽天グループは、欧州各国で新たなビジネスモデルによるECサービスの提供を検討し、フランスのEC事業においてはすでに、ユーザーのロイヤルティ強化のため新たな会員制プログラム「Price Club」を開始したほか、ドイツでは、サービスの質の向上を目的とし、コミッション(システム利用料)を引き下げた「Rakuten Pro」プランの提供を開始した。