第一生命保険は5月23日、第29回「サラリーマン川柳コンクール」(サラ川)のベスト10を発表した。応募作品数3万9,551句(2015年10月~12月に募集)の中から2月~3月、11万2,595票の投票により決定したもの。

第29回「サラリーマン川柳コンクール」上位作品

ベスト10の結果は、1位「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」(元自衛官/60歳・男性・神奈川県/6,305票)、2位「じいちゃんが 建てても孫は ばあちゃんち」(川享/73歳・男性・長野県/4,114票)、3位「キミだけは オレのものだよ マイナンバー」(マイナ/35歳・男性・熊本県/3,881票)、4位「娘来て 『誰もいないの?』 オレいるよ」(チャッピー/62歳・男性・青森県/3,675票)、5位「福沢を 崩した途端 去る野口」(サイの京子/25歳・男性・東京都/3,477票)、6位「カーナビよ 見放さないで 周辺で」(トラ吉ジイジ/72歳・男性・岡山県/2,551票)、7位「決めるのは いつも現場に いない人」(七色とうがらし/51歳・男性・北海道/2,427票)、8位「妻が見る 『きょうの料理』 明日もでず」(グルメ老/66歳・男性・福島県/2,358票)、9位「ラインより 心に響く 置手紙」(豆電球/60歳・男性・茨城県/2,189票)、10位「愛犬も 家族の番付 知っている」(ワンワンマン/45歳・男性・和歌山県/2,060票)。

今年も流行を上手く活用し、サラ川ならではの「家庭内での夫の悲哀」を自虐的に詠んだ作品が注目を集めるとともに、男性の中高年層の句が上位にランクインした。

今回、見事1位に輝いたのは、あらゆる場所に飛んでいける「ドローン」と、姿をくらます「どろん」を掛け合わせ、「妻の活動的な一面」をコミカルに詠った一句。「近年、「熟年離婚」が増加傾向にあることや、夫以外の仲間と旅行へ出かけるシニア世代の女性が多いことなどが背景にあるのでしょうか」と同社。

男女ともに多くの共感を呼び、2位に2,000票以上の差をつける圧倒的な支持を集めた。この句に投票した男性からは「実際にありそうでドキッとします」「将来こうはなりたくない!」といった声が寄せられる一方、女性からは「そうしたい女性の気持ちがよく表現されている」という声も。それぞれの立場から多くの共感を得たようだという。

また、このベスト10決定を記念して、スペシャル動画「俺の川柳 ある1日」篇が公開されている。サラリーマンの"あるある"な1日を第29回の優秀100作品から選りすぐった川柳で描いたとのこと。